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経営者って一人でモヤモヤ考えている人って多いと思うんですよ。夜、考えて寝れないときもいっぱいありましたしね。創業60年を迎える社長がコーチングで得た変化とは? Vol.4

組織マネジメントにおいて「コーチング」が注目されています。しかし、実際、どんな感じで行われているのか?本当に成果はあるのか?という疑問は多いのではないかと思います。
コーチングを導入して7年になる、(株)ホンダ商会の本夛社長にご協力いただき、コーチングを導入されての事業、組織の変化などについてお聞きしました。第4回目、最終話です。

松本興太(以下、松本):
次の質問にいかせていただきたいと思います。僕自身のことをお聞きしたいなと。ちょっと怖いんですけどね。
僕自身について、セッションについての印象だったりを少しお聞きできればなと思います。ざっくばらんにいかがでしょうか。

ーコーチとしての松本の印象について

本夛浩さん(以下、本夛):
年齢は僕の方が一回りくらい違いますよね。

松本:
一回りくらいですね。

本夛:
だけど年齢差を感じさせず、キチッと的確に言っていただけるなというのは僕めちゃくちゃ思うんですね。僕が気づいていないところをよく見ているみたいな。
僕も実際、人を見るのが好きなので、人間ウォッチングとかするの大好きなんだよね。こういうところを見られているんだなっていうところを的確に見てくるから、そこはすごいなあって思っていますね。何でかなっていうことを絶対に言ってくれますからね。否定は絶対しないなと思います。一発目から九分九厘、否定を絶対しないからね、まずは聞いてくれている。よくこんな僕の意見を聞いてくれているなと思うんですよ。僕も言うとき結構熱弁してしまうのでね。

松本:
そうですね、熱くなるとね。

本夛:
僕がビジネスを活かしたいからこそ熱弁したりするときも、そうですよねって聞いていただいたりして。ふと途中でこういうこともありますねって相槌を打ってもらったり。そして、よそではこういうこともやっているんじゃないですかね、みたいなことも言っていただけることは、僕にとってもいいことかなと思って。だからこそ、松本さんに的確に言っていただけることが、僕はスポーンスポーンと入ってくるかなという感じかなと。

松本:
なるほど。

ーコーチとクライアントはフラットな関係

本夛:
逆に言ったら、ダメだなと思うところはね、もっと遠慮せず言ったらいいんじゃないかなと思います。
遠慮しているんだなと雰囲気でわかるときもぶっちゃけあるので。そこはやっぱり年齢とか、立場とかあると思うんですけど、僕コーチングでZoomの中に入ったりしていたら、フラットな関係じゃないかなと思っているので。だからこそ松本さんには今後まだまだ、遠慮せずに、結構見ているとこらは的を得ているから、言えばいいのになと思ってます。松本さん8割ぐらいしか言ってないときとか絶対ありますよ。

松本:
なるほど。ちょっと改善していかないといけないところですね。ありがとうございます。

本夛:
僕は、松本さんだから言えるのかなと思います。僕も見られているなと思っているからこそ言うし、松本さん側も改善してくれたりするからこそ、僕もズバズバ言っているんだろうなと思います。

松本:
ありがとうございます。クライアントに振り返りをお願いしているからこそ、僕についても何かあったら積極的に言ってくださいということをお伝えするようにしていまして、こういうのが一つ一つ活きてくるかなって気がします。改善をずっとしていきたいなと思うので、一言一言ありがたいなと思います。またぜひ、聞かせてください。よろしくお願いします。

ー松本のコーチングを、どのような人にオススメしたいでしょうか?

松本:
最後の質問なんですけども、松本のコーチングをどのような人に本夛さんはオススメされたいかということをぜひお聞かせください。

本夛:
そうですね。僕が思うのには、経営者ってやっぱり一人でモヤモヤ考えている人って多いと思うんですよ。会社でも言えない、嫁さんにも言えない。誰にも言えない。やっぱり一人で悩んでいる人に、一度相談してみなって僕は思います。

松本:
なるほど。

本夛:
僕、兄弟っていないんですよね、一人っ子なので。来年60年迎えますけども、30年前にうちの親父も他界していますから。母親はいて、今は専務というパートナーもいますけども、やっぱり経営者としての相談ができる人って、皆さん少ないと思うんですよね。だからこそ、聞いてもらうだけでもスッとすることって中にはあるじゃないですか。(動くのは最後自分だけど、)その前にお腹の底からしゃべれて、ヒントがもらえる。動いたり決めることって決断するのは自分だし実行するのも自分だし、挑戦するのも自分だけど、やっぱりそこの部分だと思います。
さっきも言いましたように、ゴルフのときに最終ホール18番ホールのグリーンの上で、スライスですよって言われたときに、決めるのも自分じゃないですか、やるのも自分だからね。その立場に立つのもグリーンの上に一人じゃないですか。でも、誰かが一緒にいてくれたら、何か変わるなと思うので、僕は一人で悩んでいるんだったら一度は相談してみたら? って思いますね。

会社って役員会で決めたりするじゃないですか。半沢直樹じゃないですけど、役員会でどうやこうやって決めたりしますけど、やっぱり僕たち中小零細って、役員会ってわけでもなく、経営者、オーナーが決定していかなきゃいけないじゃないですか。だから悩んだり、どうやったらいいかなと思うことを、僕はこういう(松本さんのような)立場の人たちに相談できたら最高じゃないかなと。それで悩みの種が一つでも二つでも改善できたら、動きって楽になるのかなと思います。

やっぱり夜中考えて寝れないときもいっぱいありましたしね。夜寝ているんですけど、朝起きた時に「うわっ遅刻」って思って、時計見たら3時かよみたいな時もありますからね。その日って前の日に、色んなことを思っているからこそ寝れない。早く起きて考えるんですけど、やっぱり自分一人だけでは堂々巡りしていることも中にはあるので、違う側面からこうじゃないですかって言われたときに動けるからこそ、そういう(一人で悩んでいる)経営者の方がおられたら、僕はご相談すればと。

とてつもない答えが返ってくるかもわかりませんけれど、そのとてつもない答えだからこそ、良いこともいっぱいあると思うんですね。細かいこともあるかもわかりませんし。
僕は経営者の人たちには、悩んでいるのであれば、ちょっと聞いてみたら? って。そういう考え方があるんだなって思うことって大きいじゃないですか。自分の考え方を絶対に曲げない人もいるしね。だけどちょっと耳を貸してみるだけで、歩き方が変わるかなって思います。

松本:
ありがとうございます。僕自身も後継者として経営していた時期に、僕が今やっているような立ち位置の人がいればいいのになと思って。僕も外に探しに行きましたし、色々サポートしてもらったっていうのを、今は提供する側としてさせていただいているわけですけども、そういう風に感じていただけているというところが、本当にありがたいなと思います。やっぱり誰かに聞いてもらうことで視野が開けるということもたくさんあるかなと思いますので。今日は、長時間にわたりお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

本夛:
こちらこそありがとうございました。僕も今までで思っていることが言えました。まだまだこれから次のステージ、次のステージって昇っていきます。「全従業員の物心両面の幸福を追求する」っていうのが僕の経営理念なので。そこに向かって全社員を幸せにするためのことをまだまだこれからもサポートしてもらいたいですし、色んなことも言ってもらいたいので、これからもよろしくお願いします。

松本:
こちらこそ、よろしくお願いします。ありがとうございました!

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