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深い精神世界へと 【JYOTISH 魚座新月・皆既日食】

昨日4/8は仏教の開祖仏教の開祖・釈迦(ゴーダマ・シッダールダ)の降誕祭・花まつりが全国の神社で行われました。
桜満開の花まつりはさぞ美しかったことでしょう。


そして翌日の今日 3:20に新月を迎えました。
それも特別な「皆既日蝕」です。

【天文学】でみた皆既日蝕


太陽と地球の間に月を挟んで、太陽ー新月ー地球と3つの星が一直線上に並んだ状態で起こる、暗闇の月が太陽をすっぽりと覆い隠す現象を皆既日食と呼びます。
今回の皆既日食は日本では観測することができませんでしたが、そのエネルギーはしっかりと届いたはず!

【インド神話】のなかの日蝕


インド神話には、ラフーという名の魔族(アスラ)がいます。
魔族ラフーはかつて神々と不死の霊薬アムリタをめぐって争いました。
ラフーは神様に化けてアムリタを手に入れたが、それを見つけた月神と太陽神が、ラフーの罪をヴィシュヌ神に告白しました。ヴィシュヌ神は円盤を投げてラフーの首をはね、ラフーの首は天に上ったのです。
ラフーは太陽と月がヴィシュヌ神の告白を怨み、太陽と月を飲み込んでは月蝕や日蝕を引き起こすようになったと伝えられています。

【占星術】でみた日蝕

魔族ラフーが司る星がインド占星術のナワグラハ(インド占星術で観測する9つの惑星)に存在します。
同じ名のラフーRahuというグラハ(惑星)です。
天体と言っても実体はなく、月の交点のうち昇交点をラフーと呼びます。
(もうひとつの交点・降交点はケトゥKetu)

ラフーRahuは西洋占星術でいうところのドラゴンヘッド。
ケトゥKetuは西洋占星術でいうところのドラゴンテイル。

占星術的に言えば
ラフー(ドラゴンヘッド)と太陽と月がコンジャンクションすることで、日蝕が起きます。
インド占星術では、日蝕の日は浄化のエネルギーが強く、霊的な成長に適した日と考えられています。

ここでちょっと小話
<釈迦の実子の名はラフーRahu>
そして偶然にも、お釈迦様の実の子息の名前は「ラフーRahu」。
名前の由来には諸説あり。
①誕生の日が日蝕であったこと
②古代インド語ではラフーは「ナーガ(龍)の頭」ケトゥは「ナーガのしっぽ」。そして釈迦族のトーテム(部族や血族に結び付けられた動物や植物などの象徴)がナーガであった。
ナーガ族の頭」になる人物として、ラフーと名付けられたのだそうです。

ひとつのサイクルの終焉、完成のとき


インド占星術の観測では、今日の新月は魚座で起こりました。
魚座は12星座の終わりの星座。
今日の新月は星座をベースにした1年のサイクルの終わりを表します。
次の1年がスタートするのは、太陽が牡羊座に移動する4/14。
この日に向けての総仕上げが、今日の魚座新月となるのです。

魚座には太陽と月とRahu、そして金星が並びます。
太陽と月とRahuのコンジャンクションは意識や感情に混乱を生む。
幻想、思い込み、錯覚。自分の本質や素直な想いを見失いやすくなります。

しかしそこに救いの星がキラリ。
魚座に滞在する金星がちょうご機嫌!!なのです。
優雅に輝く金星が私たちの純粋な魂を照らして、美しい喜びの世界へと導いてくれます。
それはどんな世界なのか……慈愛に満ちた、深い精神世界です。

今日の新月のナクシャトラは『レヴァティ』
シンボルはツウィン・フィッシュ。創造性と精神世界を象徴します。
精神の豊かさ、霊的な成長、深い癒しへと導いてくれる星群です。


今回の魚座新月・皆既日食は
〇精神世界に深くつながることができる新月
〇「完成」「達成」「完結」
〇浄化と癒しのとき

何かを新たに始めることよりも、終わらせることにフォーカスして。
思考・感情のリセットにも良いときです。
来る次の1年に向けて、今の自分から新しい自分へと、内側からバージョンアップしましょう!


今日から弥生月スタート

和暦(旧暦)では弥生月(旧3月)のスタートします。
新しい1か月の始まり。
桜も散り、やがて新緑の美しいころがやってきますね。
どうぞ健やかで生き生きとしたときをお過ごしください!

弥生月は藤の花、牡丹、くちなしの花、ジャスミンの季節


読んでいただき、ありがとうございました♡

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