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1025 ProductやPriceに踏み込んだ議論の場を増やしたい

今日こんなツイートを見て

以前、こんな記事を書いたことを思い出しました。

超訳すると、Googleがなぜホワイト企業かというと、強力に儲かっている広告事業があったからであり、

・経営者の優しさ → ホワイトな職場

ではなく

・強力に儲かってる事業 → 経営者が優しさのオプションを行使 → ホワイトな職場

の順番になってるはず、という話です。

これに近いところが、マーケティング施策や体制にも言えて、まずもって強力に儲かってる事業があるからこそ、素晴らしいマーケティング施策や充実した体制を作ることができます。

イケてるマーケティング活動(PRとマーケの連携、スーパーなオウンドメディア、充実したホワイトペーパー、インサイドセールスの体制作り、高機能なツールの活用などなど)も全ては健全なユニットエコノミクスを持った拡大再生産可能なサービスを提供できていないと実現できません。(※正確には、実現できることもありますが、選択肢の幅が狭くなるし、失敗を許容できなくなる。すると、当然、試行回数&改善回数が減るので、全体としてはイケてる状態になりにくい。)

乱暴な言い方ですが、健全なユニットエコノミクスが実現できていないのに、細かいSEOの改善やWebサイトのABテスト、アウトバウンドコールのスクリプトの見直し、バズるコンテンツを企画してても、仕方がありません。

逆に「健全なユニットエコノミクスを持った拡大再生産可能なサービス」があれば、利益を投資できるし、外部から資金を調達して、自由度高くマーケティング活動を設計できます。

マーケティングの基本は4P(Product、Price、Place、Promotion)なので、「マーケターはProductとPriceを考えて、強力に儲かる事業を設計するまでが仕事だろ!」という話もあるかと思いますが、実態として、95%のBtoB企業で、ProductとPriceは経営者なり事業責任者が管轄していて、マーケティング部門が関与しているケースはまだまだ少ないでしょう。

となれば、答えは2つで、経営者なり事業責任者がGoogleのような強力に儲かる事業を作り上げるか、マーケターが経営・事業レイヤーに踏み込んでいって、強力に儲かる事業の設計を考えられるようになるか、になります。

先日、あるWebマーケティングのイベントで、参加者の方から某施策のやり方の相談を受けたのですが、根本的にその方の会社のProductとPriceを見直さないと、Webマーケティング施策でやれることはほとんどないし、そこを200%のクオリティで実行しても、その先に幸せになる人は少ない気がしました。

より根本的な問題を議論し、解決できた方が、基本的にはみんながハッピーになります。その意味では、マーケティング業界のイベントやセミナーでも、もっとProductやPriceの話、経営や事業レイヤーの話が出てくると良いのかもしれません。

ソーシャル領域を中心に複数のマーケティングプロダクトを提供するアライドアーキテクツさんが、今月末に「サブスクサミット」を開催されますが、このイベントは基調講演のテーマが『サブスクリプションビジネス収益化成功のポイント~ B to C 編~』で素晴らしいですよね。

マーケターが、マーケティングの専門メディアと同じぐらい、「Stockclip」やMcKinseyの業界別レポートなどを読むようになると面白い世界になる気がします。

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