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PMFが世界を救う

社会人になりたての頃、営業マンとして、全く売れなかったのですが、いま思えば、提供しているサービスが全くPMF(Product Market Fit)していない状態でした。(※PMF=顧客を満足させる製品を、正しい市場に提供していること)

しかし、当時、PMFという概念が世の中で言語化、普及しておらず、

・テレアポ
・営業ロープレ
・提案書のクオリティアップ
・Webサイトの改善
・広告の見直し
・展示会への出展

などに時間を使っていました。

しかし、繰り返しになりますが、PMFしていなかったので、驚くほど売れませんでした。

インターンから数えて4年ぐらいは、あまりにも自分が赤字社員過ぎて、毎年年末に年を越すのが本当に嫌でした。「今年も売れなかったけど、来年も売れないよ?!それでも私、出社する意味ある?」と思いながら、年末年始を過ごしていました。

PMF(Product Market Fit)。顧客を満足させる製品(プロダクト、サービス)を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態のこと。

幸い今は、PMFしているサービスを提供できている感覚がありますが、

・テレアポ
・営業ロープレ
・提案書のクオリティアップ
・Webサイトの改善
・広告の見直し
・展示会への出展

などに時間を使うことなく、売れる状態が作れています。(特に私の営業スキルが上がったわけではないのに!)

このことを振り返って思うのは、PMFという概念が広まったことで、昔の私のような、多くの営業パーソンが世の中で救われてるのでは?ということ。

売れないのは、営業の責任ではなく、製品(プロダクト、サービス)に課題があるから。テレアポ、営業ロープレの前に、プロダクト・サービスのブラッシュアップが必要。と多くの経営者、事業責任者が考えるようになりました。

「PMFが世界を救う」というと大げさですが、PMFという概念が広まったことで、今も世界のどこかに救われている営業パーソンがいると思うと、「素晴らしい概念 is King」の想いを強くするのでした。

2005年に亡くなったピーター・ドラッカーの本を世界の経営者が繰り返し、繰り返し読んで意思決定の参考にしたり、クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」によって、大企業の既存事業部門の人たちが、スタートアップの攻勢にどう対応するかの道標ができたり、「素晴らしい概念」が世界中の人たちの人生を前に進めているのを見ると、

・電気
・水道
・ガス
・インターネット
・素晴らしい概念

と並べられるぐらい、「素晴らしい概念」は大きな発明で、自分の人生の中でそういう概念を発明していきたいと思うのでした。

<お知らせ>
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