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起業家は事後的に優秀になる話 1216

昨日、某20歳前後の方から『起業家になるような人は、ちゃんとした人が多い印象があるが、栗原さんはいつからちゃんとし始めましたか?』と質問を受けた。

私がちゃんとしているかはさて置き、この質問を聞いて思い出したのが、昔、某上場企業の創業者から聞いた話。

その方曰く、『起業家になるような奴は、最初は世の中を舐めてるバカな奴も多い。しかし、実際に会社を作って大きくしていく中で、何度も何度も死にかけ、結果として、バケモノみたいに優秀になっていく。』

つまり、今はバケモノみたいに優秀な経営者でも、最初から優秀だったのではなく、事後的に優秀になった、という話。

その社長が会社を立ち上げたのは、1990年代なので、いまスタートアップを創業するような人たちとは属性が違うかもしれないが、自分の身の丈に合わない大きなチャレンジや重責を負う中で、一皮も二皮も剥ける経験を繰り返し、結果として、優秀な人が生まれていく過程は納得感があった。

「20代での転職回数が多いほど、その後の年収や社会的地位が高くなる」というアメリカの研究があって、ある時点での結果はイマイチでもキャリアをピポットする中で、自分にフィットする仕事が見つかるとその後のパフォーマンスが高くなる、と理解しているけど、起業家においても、自分にフィットした事業や経営スタイルを見つけた結果、バケモノみたいな結果を出すこともあるだろう。

もちろん最初からバケモノみたいに優秀な人もいれば、チャレンジの中で残念ながら市場から撤退しなければいけなくなった人もいるので、全員が全員、事後的に優秀になるわけではない。

しかしながら、いま結果を出してる人の中にも、最初からちゃんとしてたのではなく、事後的にちゃんとした人も結構いるのではないか、と思った話でした。

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