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話を聞いてもらうためには

相手の行動で困っている。大事な話だからうまくコミュニケーションをとって話を聞いてもらいたい。

ここでの目的は2つあります。
①言いたい内容が伝わること
②できれば行動を変えてもらいたい

ここで避けたいのは、聞き手が感情的に反応してしまうことです。

人は攻撃を受けたと感じたら、同じように攻撃的になったり、防衛的になりやすくなります。こうなると②の行動の変化は期待できません。
これは聞き手がどう感じるかによるので、話し手が完全にコントロールするのは難しいです。でもその可能性を下げるために、工夫する余地はあります。

ポイントは
客観的な事実を話す。評価や主観を入れない。
悪い例)
「あなたはいつもここで間違えるよね。気を抜いてるんじゃないの。しっかりね」
良い例)
「あなた、時々ここでミスするけど、どうかな。こうなる理由は何だろう。考えてみて?」

悪い例と良い例で、一番の違いが伝わりましたか?
悪い例では相手を責める言い方をしています。同じミスを繰り返す相手へのいら立ちが、言葉に出てしまっています。

また良い例のように言えたとしても、強く厳しく詰問調になっては台無しです。聞き手はそれを感じ取り、感情的な反応が起きるでしょう。

話し手は自分の感情表現に注意しながら話す必要があるのです。

これがなかなか難しい。。こんな風に注意したいときは、たいていイラついているものです。それが言葉や調子に出ないようにしようとすると、エネルギーを使います。イラつきを言葉に出した方がその瞬間は楽です。何度も注意したミスについて「またか!」と言うと、スッとします。

でもそれで人間関係はうまくいくのでしょうか。言われた方は不快になり、それを繰り返すことで溜めこんで潰れてしまう人もいます。


うまくいかないやりとりには、冒頭で述べた目的に加えて、実は話し手の感情の発散が隠れていることが多いのです。(感情の発散が必要な時もあります。一律にそれが悪いとは言いません)


相手を不快にさせるかもしれない。でも伝えたい。そんな時は『この会話でどうなることを望むか』を考えると良さそうです。

・事実を説明して今後につなげる
・自分の不快感を解消する

話し手がどちらも同時に手に入れるのは難しいです。分けて考えましょう。
自分はその場でどちらを望むのか、自覚すると話し方は決まってくるのではないでしょうか。

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