Netflix『伊藤潤二 マニアック』考察ネタバレ全話解説,蔵書幻影や四重壁の部屋など
Netflix『伊藤潤二 マニアック』全12話(20エピソード)からなる狂気の体験。マジで頭おかしくなりそうなシュールな物語ばかりだが、不思議と真理をはらんでいるようで心地よいから不思議(それも妄想か?)。
特に印象に残っているエピソードの解説と考察をしていく(考察すべき作品かはわからないけど笑)。
四重壁の部屋:解説と考察
あらすじ→五寸釘を持ち歩く呪いが大好きな双一は、セミの鳴き真似をして兄・公一の勉強の邪魔をするのが日課。公一は父親に頼んで防音工事をしてもらう。工事を双一も手伝う。そして出来上がったのはマトリョーシカのような、部屋の中の部屋の中の部屋の中の部屋。扉が4つあり。奥に行くにつれて小さくなっていく。正方形の部屋の中に、少し小さな正方形の部屋を作って4つ重ねる狂った構造。それぞれの部屋に隙間があり、双一と公一が追いかけっこ。見てるだけで面白い
いくら意識を防衛しようとしても双一のような異物が意識の中に入り込んでしまうことを表現しているのだろうか…。
蔵書幻影
あらすじ→数多の蔵書に囲まれて過ごす五郎。「冬風のルネ」という本がなくなりパニックに。さらに世にも恐ろしい小説「有棘地獄」もなくなる。本がなくなることを恐れた五郎は妻が止めるのも聞かず、全ての蔵書を暗記しようとして発狂…。施設にいる父のところにあった「冬風のルネ」「有棘地獄」。
膨大な蔵書や日記が五郎の脳をそのままハイパーリンクのようにかたちづくっており、そのため父にいくつかの本を盗んだだけで崩壊してしまったようにも見える。とにかく狂っている。
3話『首吊り気球』7話『墓標の町』8話『恐怖の重層』9話『富江・写真』など、全12話の考察や感想は次のページで↓
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