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ペルソナ入門。1人に刺されば1万人に刺さる

そんなサービス誰が使うの? というものって、結構ありますよね。

多くの人をターゲットにしたために、結局誰にも刺さらないというのは、よくある話です。

例えば以前、「自分の欲求やわがまま」をもとにアイデアを生み出すのがいいという話をしました。


こんな感じで、たった一人に刺さるようなものを作る方が、結局は多くの人に刺さるものができるわけです。

ただ、生み出したいアイデアが、自分とは全く違った人を対象にする場合だってもちろんあるでしょう。

そんなときに使えるのが、今回ご紹介する「ペルソナ」です。

ペルソナとは?

ペルソナ(Personas)とは、ざっくりというと、対象とする人を一人の人物として想像できるくらいに、様々な方面から考えていくためのツールです。

例えば、行動、価値観、ニーズ、夢、年齢、性別、容姿、名前、学歴……など、ありとあらゆる情報を付加していき、本当にそんな人がいるような、そんな錯覚を起こすくらいにその架空の人(ペルソナ)について理解するようにしていきます。

そしてできあがったペルソナが何を欲するのか、ということを考えて、一人に刺さるアイデアを考えようというわけです。

その他にも、何人かでプロジェクトを進める際に、対象者の特性を共通して理解するために使ったりもします

ペルソナの手順

ペルソナを作る手順は以下のようになります。

1.ターゲット全体に関する情報を集める
2.その情報の中から、対象としてもっとも的確な一人を考える
3.名前をつけて、一枚の紙などに、ペルソナに関する情報を集約していく
4.それをもとに、年齢、学歴、職業、宗教、家族など、属性データを考えて加えていく
5.ペルソナの好きなもの、嫌いなもの、夢、目標、やりたいこと、やりたくないことなど、具体的に考えていく

このようにして、今考えてい事とは一見かかわりがなさそうなことまで含めて、ペルソナをよりリアルにしていきます。

最初は難しいかもしれないので、実際に存在する人を使ってみるのもいいかと思います。

例えば、「20代の人は何が欲しいかな……」と考えるより、「20代であるあの人だったら何が欲しいかな……」と、具体的な人を思い浮かべながら考えた方が、プレゼントだって決めやすいですよね?

あなたの友人にプレゼントをあげるようなレベルで、ペルソナを具体化できたら、アイデアも思い浮かびやすくなっているはずです。

ペルソナの弱点

以上のように、リアルなペルソナを作れれば、アイデア出しの強力なツールにはなりますが、あくまで空想の人物であることは念頭に置いておかなければなりません。

もし、ペルソナにアイデアが刺さったとしても、現実でそれがヒットするかどうかは、試してみるしかないのです。

考えて、行動して、修正していく。ありきたりで地道な手法ですが、それを怠らなければ、ペルソナはアイデア出しの強力な手法の一つになるでしょう。

ということで、ペルソナについては以上ですが、アイデア出しの手法に関しては、以前にもいくつか紹介しているので、こちらにまとめておきます。

また、アイデアを生み出す王道のステップについてはこちらを。

参考文献

ps

最近はアイデア関連の投稿が多かったので、次回はちょっと違うものにしたいと思います。

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