書評 7 「新世紀エヴァンゲリオン（コミック版）」
熱狂的ファンではないけれど、TV版と劇場版は観ました。新劇場版の最新作の上映時期がなかなか決まらない今、コミック版を読んだ感想をまとめてみました。
結論から言いますと、「エヴァは好きだが、アニメを何度見ても疑問が消えない」という人にお勧めします。
アニメのキャラデザインを担当した貞本義行さんの作。アニメの原作ではなく、同じアイデアの下で作られた漫画。設定や流れはTV版とほぼ同一ですが、丁寧にストーリーが進む。アニメではサブリミナル効果狙いかと思うような、ほんの一瞬のみ映される映像も、コミックだからじっくり見ることができる。
そして、登場する人物の心情描写も丁寧になっています。なぜ、そんな行動を取るのか？アニメで抱いたそんな疑問にもある程度答えが示されています。
結末はアニメ版とは異なります。そこに至るまでのレイの心理変化というか成長がとても印象深く、コミック版のファンが少なくないことも納得。
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