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イシューからはじめよ 〜知的活動の心構え〜

以前あるミーティング中に先輩がチラッと口にした本のタイトルが気になり
検索して出会ったのがこの本である。

書店に行くと平積みされており、有名な本だと知った。

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この本の主張を極端に表現すると「イシュー以外のことはするな」
ということである。

ここでいう”イシュー”とは、
「答えを出す必要があり、自分たちで答えを出すことができる問題」
のことを指している。

良いイシューの特徴として以下の条件が示されている。

・本質的に選択肢があり、どちらになるかによって今後大きな影響を及ぼす
・仮説を深めることができる
・既存の手法や着手しうるアプローチで答えを出せる

いざイシューが決定されると、実際に解決するためには
イシューを答えを出すことのできる”サブイシュー”に分解する。
その際に、本質的に意味のある方法で分解する必要がある。

ここで重要なのは「最後に何が欲しいのかを見極め」、
「サブりもモレもなく(MECEに)」分解すること。

そして分解したサブイシューそれぞれに対し仮説が立てられれば、
どのサブイシューから答えを出すのかを明確にするために
各サブイシューを並び替えストーリーラインを作成する。

ストーリーラインは2種類の型に沿って作成すれば良い
(wordを覚える必要はない)

・WHYの並び立て
  - 複数のサブイシューが1つのサブイシューの根拠となる
・空・雨・傘
  - 1つのサブイシューが1つのサブイシューの根拠になり、数珠つなぎでつながる

次に、(サブ)イシューにいざ取り掛かる前に
「どんな分析結果が欲しいのか」をイメージしておくことが必要。

特に「比較すること」が重要であり、
自身の主張したい分析結果を相手に伝えるために
効果的な比較対象と分析の軸は要検討事項である。

優秀な分析結果を準備した上で相手に理解してもらうには
物事の間の繋がりを明確にする必要がある。
繋がりがなければ人は理解し記憶することができない。

イシューに答えを出す際に陥りがちな落とし穴は
手法にこだわりすぎてしまうことだ。
最も重要なのはイシューに答えを出すことである。

バリューを出す手法は多ければ多い方が良い。
そう言った手札を増やすために、
若いうちは広い経験とスキルの育成に励むべきだ。

イシューに答えを出せたら、意思決定者への報告が必要となる。

この作業は「聞き手・読み手と自分の知識の差分を埋める」ためにある。

ここで報告者は以下の教えを意識しておくとよい

・ひとつ、聞き手は完全に無知だと思え
・ひとつ、聞き手は高度の知性をもつと想定せよ

また、報告の際にイシューを意識していれば、
「本質的」に「シンプル」な報告ができる。
イシューに沿った真に必要な情報だけに情報だけに絞るのだ。

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この本からは自身の取り組むべき課題に取り組む際の
心構えが学べたように思う。

これまでの数ヶ月は与えられた課題に取り組むのに精一杯であったが、
本当に今最も取り組むべき課題なのかを意識すると
自身の働き方が全く変わってくるのではないかと思った。
(「本当に今取り組むべき課題なんですか?」なんて言ったら周りに生意気だと言われるかもしれないが)

上司・先輩から頼まれた仕事がイシューなのか、
まず一息ついて考えてから取り組んでいこうと思う。

限られた時間で最高の結果を出すために
無駄な(イシューではない)仕事に振り回され
時間を浪費してしまわないようにしたい。

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