赤井浩太

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「政治と文学」再来?――特集企画に寄せて(B面:赤井浩太)

**********************************  (1)はじめに――言い出しっぺの回想録 二〇二二年三月、「「政治と文学」再考――七〇年代の分水嶺」と題した特集企画を組んだ。企画の運営メンバーは、中上健次研究者の松田樹、古井由吉研究者の竹永知弘、それから赤井浩太(白井耕平)である。  この企画の言い出しっぺはおれだが、巻頭論文を書いたのは松田である。だから以下の紹介文を読む際には、松田の側から見た本企画について書かれたA面も読んでくれ。  さて、企画

    • 【批評=運動の未来/過去のために――『NAM総括』編集にあたって】( A面:赤井浩太)

      はじめに私が、友人たちとともにNAMという一つのアソシエーショニスト運動の組織を発足させたのは二〇〇〇年のことである。(中略)しかし、もろもろの事情から、このNAMは二〇〇二年の一二月をもって解散となった。(中略)NAM開始以降の私の著作はすべて、アソシエーショニスト運動と深い関わりがある。その意味で、私はこの二〇年間、NAMについて考え続けてきた、ともいえる。(柄谷行人『ニュー・アソシエーショニスト宣言』序文)  二〇二一年二月四日、吉永剛志の『NAM総括――運動の未来の

      • 赤井浩太の仕事一覧

        赤井浩太。批評家。1993年3月11日生まれ。 現在は神戸大学人文学研究科国文学近代文学ゼミの大学院生。専門とするテーマは、日本の戦後文学における「政治と文学」、および1960〜1970年代の大衆文学。 批評の領域では「日本語ラップ」「革命」「詩」「身体」「都市」などを対象としている。「日本語ラップfeat.平岡正明」で第2回すばるクリティーク賞を受賞して批評家としてデビュー。以後『すばる』『文藝別冊』『対抗言論』などに批評文を寄稿。 2020年12月より、批評同人誌『

      「政治と文学」再来?――特集企画に寄せて(B面:赤井浩太)