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名古屋市有松の歴史的町並み #2

西町からいよいよ中町に入っていきます。有松の核心と言うべきなのがこの中町です。

中町山車庫

 中町の端にある中町山車庫。中町の山車は「唐子車」と呼ばれています。天保年間(1830~44年)頃に知多郡内海村の豪商・前野小平治が20年余りの歳月をかけて製作させた山車とのことで、1875(明治8)年に有松中町に譲渡された歴史ある山車です。

中濱家住宅

中町に入り、存在感を示しているのは中濱家住宅(国登録有形文化財)です。
中濱家住宅は当初山田与吉郎家の建物であり、2004年から中濱家(中濱商店)の住宅として使用されています。明治中期頃建造された主屋と、土蔵から構成されています。

土蔵の軒瓦には「^(山)ヨ」の印が入っており、山田家が所有していたことの名残を伝えています。

服部家住宅

 中町の中央付近にある服部家住宅(愛知県指定有形文化財)。服部家は、1790(寛政2)年に創業した絞商です。主屋は1861(文久元)年建造で、非常に立派な「卯建」が上がっています。敷地の間口が有松の商家の中で最大とされ、江戸末期から明治30年代にかけて整備された米蔵、書院座敷などの建物が多く残されています。

服部良也家住宅

 服部家と軒を連ねているのが、服部良也家住宅(愛知県指定有形文化財)。明治期に創業した絞商で、主屋は1895(明治28)年建造。虫籠窓の格子には金属製の丸棒が使用されており、明治期以降の主屋の特徴のひとつです。

棚橋家住宅

 服部家住宅と道を挟んで対面しているのが棚橋家住宅。有松を代表する絞商「大井桁屋」の主屋として1876(明治9)年に建てられ、棚橋医院として約50年間使われてきたそうです。2003年から3年間かけて修復が行われ、2009年に国登録有形文化財に指定されました。

中町の町並みの紹介はここまで。この先は東町へと続いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

名古屋市有松(愛知県の商家町、絞染問屋群・重要伝統的建造物群保存地区)

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#社会が好き


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