バンコク砂漠
バンコクがすきだ。正確に言うならちょっと前のバンコクがすきだ。
ねっとりとした空気、耳障りなクラクションの音、富と貧、光と影。
東京のようでまた違う、大都会バンコク。正式名称が世界一長いのは有名な話。
僕がタイのバンコクに流れ着いた経緯は下記に。
僕のようにバンコクに流れて来る人間は多い。
空虚な日常に嫌気がさしたとか、新しい刺激に飢えているとか、人生をやり直したいとか、理由はさまざまだろう。
そんな人達をバンコクは受け入れてくれる。決して手を差し伸べてくれるわけではない。ただ受け入れてくれる、それだけ。
みんなそれが嬉しくて居着いてしまう。
こんなことはもう何十年と続いている。
正直、バンコクが東京並に都会だったら来ていなかっただろう。
バンコクにいる日本人はみんな言う、
「昔のバンコクは良かった」って。
僕もそう思う。14年前のバンコクの方が良かった。これはタイ人も同じだろう。僕の奥さんも同意している。
実はみんな劣っている方か好きだったりする。だから昔のバンコクに未練がある。
僕が東京に住んでいた頃はすでに東京は完成した都市だった。その完成した東京が好きだったし魅力的だった。
しかしバンコクの場合は違う。あまり発展しないで欲しい。
屋外でビールが飲みたいし屋台で気軽に買い食いしたい。
緊張感が無い生活がしたい。
そんな都合がいいことを願う人が多くいるのがバンコクなんじゃないかと(笑)
実際にはバンコクはかなり近代化したと思う。高層ビル群にハイブランドショップ、高級車に世界各国のグルメが集まる。
しかしタイ人や外国人がそれを求めているかといえばそうでもないと思う。
そしてそれは日本も同じなんじゃないかと。
だからといって今のバンコク(タイ)に魅力がないとは言わない。ただ魅力の方向性が変わってきているとは感じる。
人類の発展の難しさを考えさせられる街だなぁとつくづく思う。
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