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【約50時間で合格!🌸日商簿記3級】第11章〜有形固定資産と減価償却〜


初めの挨拶

みなさんおはようございます、こんにちは、こんばんは!今回は有形固定資産(ゆうけいこていしさん)という概念が出てきます。これは、会社が長期間にわたって使用するために保有する物理的な資産のことを指します。ここでは、有形固定資産とは何か、その具体的な種類、取得時の会計処理、減価償却の考え方、そして付随費用について詳しく解説します😊

1. 有形固定資産とは?

有形固定資産は、会社が事業を行う上で、長期間使用するために保有する物理的な資産のことです。具体的には、建物、機械、車両、土地などが含まれます。これらの資産は、通常1年以上使用することを前提にしており、購入時にその全額を経費として計上するのではなく、減価償却という手法を用いて、使用期間にわたって少しずつ費用化していきます。

有形固定資産の具体的な種類

  • 建物: オフィスや工場などの建物

  • 機械装置: 生産に使用される機械や設備

  • 車両運搬具: 会社が所有する車両やトラック

  • 工具、器具、備品: パソコン、家具、事務用品など

  • 土地: 会社が所有する土地(※土地は減価償却を行わない)土地は使用しても価値が下がらないため、減価償却費は計上しません。

2. 有形固定資産の取得時の会計処理

有形固定資産を取得した際、その購入代金や付随費用を含めた金額を資産として計上します。

付随費用とは?

付随費用とは、資産を取得する際にかかる、直接的な購入費用以外のコストを指します。これには、次のような費用が含まれます。

  • 輸送費: 購入した資産を会社まで運ぶための費用

  • 設置費用: 資産を使用可能な状態にするための工事費用

  • 登録手数料: 車両の登録に必要な手数料など

これらの付随費用も、資産の取得原価に含めて計上します。

具体例

: 会社が業務用の車両を500,000円で購入し、さらに10,000円の輸送費がかかった場合。
仕訳
車両運搬具 510,000円 / 現金 510,000円
購入価格と付随費用を合計して資産として計上します。

3. 減価償却とは?

減価償却は、有形固定資産の取得にかかった費用を、その資産の使用期間にわたって少しずつ費用として計上する方法です。有形固定資産は長期間にわたって使用されるため、購入時に全額を費用として計上するのではなく、年ごとに分割して費用化するのが特徴です。

減価償却の計算方法

簿記3級では、主に定額法という減価償却の計算方法が用いられます。

定額法: 毎年一定額を償却する方法。
償却費 = (取得原価 - 残存価額) ÷ 耐用年数

  • 取得原価: 資産を購入するためにかかった費用の総額(購入費用 + 付随費用)

  • 残存価額: 資産を使い終わった時点での価値(通常はゼロか、わずかな金額)

  • 耐用年数: 資産を使用できると見積もられる年数

具体例

: 会社が500,000円で車両を購入し、耐用年数が5年、残存価額が0円の場合。
減価償却費の計算
500,000円 ÷ 5年 = 100,000円(毎年の減価償却費)
仕訳
減価償却費 100,000円 / 車両運搬具減価償却累計額 100,000円
毎年、100,000円を費用として計上します。

簿記3級では間接法を使うことで、元々の資産の取得価格と、現在までに減価償却した金額を分けて管理できます。これにより、企業は資産の価値がどれくらい減少しているのかを明確に把握することができます。

間接法の説明

「減価償却累計額」とは資産のマイナスを表す勘定科目であり、固定資産から直接減らない特徴があります。

4. 有形固定資産の処分

有形固定資産を売却したり、使用不能になったりした場合、帳簿からその資産を取り除く処理を行います。売却した場合、売却額と帳簿価額の差額を売却損または売却益として計上します。

具体例

例: 車両を200,000円で売却し、帳簿価額が150,000円だった場合。
仕訳
現金 200,000円 / 車両運搬具 150,000円
車両運搬具減価償却累計額 150,000円 / 車両売却益 50,000円
売却益として50,000円を計上します。

ポイントまとめ

  • 有形固定資産: 会社が長期間使用するために保有する物理的な資産。

  • 付随費用: 資産を取得する際にかかる、輸送費や設置費用などのコスト。これも資産の取得原価に含めて計上します。

  • 減価償却: 資産の取得費用を耐用年数にわたって少しずつ費用化する手法です。

  • 有形固定資産の取得減価償却処分について正しい会計処理を行うことが重要です。

日商簿記3級では、これらの基本的な仕訳を学びます。理解することで、会社のお金の流れを正確に把握できるようになります。簿記の基礎をしっかり学んで、商売や日常の経済活動に役立ててください!

最後まで読んでくださりありがとうございます。 

今後共何かみなさまのお役に立てればなと思います。
また次回お会いしましょう!👋

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