コパチンスカヤ&クルレンツィスの名演(迷演?)集めました!
7月中の毎週火曜日23:40頃からTBSラジオ「荻上チキ セッション22」のMusic Sessionにゲスト出演させていただいております(計5回)。
テーマは「ジャンルを横断しながらアップデートを続けるクラシック音楽の新潮流」。第2回目となる2018年7月10日(火)の放送では「クラシック音楽の演奏」最新型として、ヴァイオリニストのコパチンスカヤと、指揮者クルレンツィスの来日公演をご紹介いたしました(Apple Musicでは取り上げた「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲」を全編聴くことが出来ます)。
ネット上では、このふたりのキレッキレ(それは色んな意味で……)な演奏が色々と聴けるので、主なものをまとめてみました。
👉パトリシア・コパチンスカヤ [ヴァイオリン]
【その1】ヴァイオリン協奏曲を弾いたあとのアンコールで、元ヴァイオリニストの指揮者と、ヴァイオリン2台のための作品(作曲者リゲティ)を、踊り狂いながら演奏しています(2:14ぐらい~)。
【その2】ヴァイオリンを弾きながら歌っています(4:12ぐらい~)。曲はハンガリーの作曲家クルタークによる「カフカ断章」で、本来は歌とヴァイオリンの二重奏として書かれたものです。
【その3】ヴァイオリンを弾かずに歌っています(正確には、シュプレッヒゲザングと呼ばれる「語り歌い」)。演奏されているのはシェーンベルクの代表作「月に憑かれたピエロ」で、ちなみにビョークもこの曲を演奏したことがあります。
【その4】ヴァイオリンのアンコールで、ピアノを弾き出すコパチンスカヤ……。チャイコフスキーの演奏後なので、チャイコフスキーのオマージュ(というかピアノ協奏曲第1番のパロディ)である、クルタークの作品「遊戯」からの1曲です。
【その5】一応、名誉のために真っ当な名演を最後にご紹介。演奏しているのは「ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲」です。
👉テオドール・クルレンツィス [指揮]
【その1】最先端をいくドイツの振付家サシャ・ヴァルツと共演したベートーヴェンの交響曲第5番(いわゆる「運命」)。舞台上の雰囲気だけでなく、演奏自体もキレッキレです。
【その2】「古楽」でも「モダン」でもない、新しいタイプの演奏として話題となりました。モーツァルトの遺作であるレクイエムより「怒りの日」。
【その3】2017年度、第55回「レコード・アカデミー賞」で大賞を獲った話題のディスクより。チャイコフスキーにとって、ほぼ最後の作品である交響曲第6番「悲愴」の鮮烈な演奏です。
👉実際に演奏を聴くには?
いかがでしょうか?(ん?コパチンスカヤのネタっぽい演奏がメインだったじゃないかって??)
もし彼らに興味をお持ちいただいたのなら、是非2019年2月の来日公演に足を運んでみてください。
来日公演の情報をまとめた特設サイト⇒http://www.musicaeterna2019.jp/
既に2月10日の公演はソールドアウトとなっていますが、2月11日(月) 15:00開演のすみだトリフォニーホールでの公演は、S席が若干枚残っております(※2018年7月11日 0時半現在)。そして東京公演としては2月13日(水)にはサントリーホールでの公演もあるのですが、こちらにはコパチンスカヤの出演は御座いません。
そして、9月には追加公演となる2月14日(木)、大阪フェスティバルホールでのチケットも発売予定です(こちらにはコパチンスカヤも出演)。
是非、普段はクラシック音楽を聴かないという方も、いまヨーロッパでも話題沸騰のクルレンツィスと、コパチンスカヤの演奏を体験しにいってみてくださいね!
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