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褒められない人生とバイバイ
褒められていますか?
僕は残念ながら褒められる人生を送ってこなかった。
国立大学を出て大手新聞社に勤めた母親、学費を自分で稼ぎ大学に行き公務員として勤めた父親に育てられた僕は、何をしても褒められない人生を送ってきた。
習い事で進級しても、文化祭で賞をとっても、部活で頑張っても何も「褒められない」人生だった。
いつも少しだけ比べられるのは2歳上の姉とだった。
彼女は幼少期から勉強をきちんとこなし、塾も行かず、僕よりも高い偏差値の高校、大学に進学した。
そして、結婚し、子どもが産まれた。
両親はそんな姉にぞっこんなのだ。
そんな姉と違い、学校には遅刻しまくり、勉強は苦手、何度かお世話になった警察。
姉より低い偏差値の高校、大学に進み、1年で新卒入社の会社を辞め、広告の会社へ中途入社した。
そして今年その会社を辞めて、独立をする。
今になれば、大学生になる頃までずっと姉が羨ましかったんだと思う。
テストの点数で怒られることもなければ、親が進んで欲しい道に着実に進んでいき、親が何かと応援している状態が。
自分史上最も勉強した大学受験も結果は第2志望の大学だった。
そんな状態を親が褒めてくれることはもちろんなかった。
それでも今はその大学に進んで良かったと思う。
起業したパートナーはその大学で出会った先輩で、僕には出来ない事が山ほどできる良いパートナーだからだ。
でも、それも今だから思える。
入学して1年は第一志望の大学への編入を考え続けた。
多分「褒められたかった」からだと思う。
多分、今すぐに公務員になったら親や親戚は褒めてくれるのかもしれない。
でも、僕はその道に進む気はないし、もう褒めてもらわなくていいと思えるようになった。
歳を重ねたからなのかもしれないし、親とは違う部分で理解し合えればいいと思えるようになったからなのかもしれない。
理由はまだ分からないけど、僕はこの選択に間違いと確信している。
それはきっと周囲のおかげだと思う。
仕事を褒めてくれる人たち
姿勢をほめてくれる人たち
勇気を褒めてくれる人たち
僕には十分なんだと思う。
起業して、メンバーもいる環境で、
僕はもう「褒められる」ステージではなく、
人を「褒める」ステージに移ったんだと感じている。
褒められなさ過ぎて、褒めるのが難しいと感じる場面もたくさんある。
それでも自分のことなんかより、いつも全力でともに突っ走ってくれる人たちを褒めたくてしょうがない。
多分まだめっちゃ下手くそやけど。
最後に。
急にこんな事を書こうと思ったのは、この前たまたま「うちの親褒めてくれない親なんです」って言ってる人がいたから。
世の中の「褒められてこなかった」人達よ。
いつか親とも分かり合えるし、あなたの周りにはあなたを素直に褒めてくれる人がいっぱいいるぞ。
いっぱい褒められる人と比べたくなるかもしれない。
その気持ちもめっちゃわかる。
でも、大丈夫。
人生で褒められる総量ってみんな一緒やったりするんかもしれんよ。
早くくるか、遅く来るかの問題でさ。
どうしても褒められたくなったら言って欲しい。
「褒められない」人生を送ったけど、人を「褒めれる」ようになった僕が褒めます。
そして、両親の不器用さを「可愛い」と思ってあげてください。
そしたら少し親のことを「褒めたい」ってなるんで。
いつかどこかで褒め合いましょう。
そして感謝を伝えましょう。
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