こしょー

創作書いたり狂ったりしています。推しがよく死ぬ哀れな囚われオタク。

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マガジン

  • HW本編第一部(プロトタイプ)

    自創作『Heavens Wing本編』概要(章ごと)です。

  • HW本編 第一部(序章)

    疎遠になっていた幼馴染と偶然再会した主人公のたたら。だが、二人は怪魔≪フィクサー≫に追いかけられて…… 「約束するよ。必ず、君を救って見せる。だから……」

  • HW本編 第一部(プロローグ)

    それは、かつての残滓。 巡りを止めた世界で、彼は言葉を紡いだ。その真意を知る者は、もはや誰もいない。

最近の記事

第三章:白羽の狩人団編

義賊『白羽の狩人団』の今と昔の話。  謎の青年もとい、義賊『白羽の狩人団』団員のログレスと偶然再会したたたらとみくり。彼らはそこでログレスが自分と同じ浄化のチカラを持つこと、記憶喪失であること……大切だったはずの人を傷つけてしまったことを知る。「あんな顔をさせたかったわけじゃなかったはずなのに」ずきりと頭が痛んだというログレス。その言葉に、自身の過去を重ねたたたらは、もう一度その人に会いに行こうとうつむく彼の手を握った。  一方、白羽の狩人団団員のライト、ヒビキ、コウスケ、あ

    • 第二章:本世界編

      本の世界に迷い込む話。  ギルドの本棚整理をしていたたたら、かぐら、俊介、遥人は、1冊の本に吸い込まれ本の世界:アリスフィアへと迷い込んでしまう。彼らはそこでこのセカイを治める女王、白雪から元の世界に戻るためには厄災をもたらす『モナリスの刻印』の刻み手を倒す必要があると聞かされる。かくして、たたら達はそのカギとなる刻印を刻まれた四人の魔女を探し5つの大陸を巡るのだった。    *    一人目は南の大地。南の魔女クレアは、道中行動を共にすることとなった謎の青年、凛人の腐れ縁だ

      • 第一章:屋敷依頼編

        依頼主達とネックレスを巡る話。  名指しで依頼を受け、依頼主の待つ屋敷へとやってきたたたたらとかぐら。二人はそこで屋敷に仕えるメイドから“主のネックレスの捜索と破壊”を依頼される。  謎の青年による邪魔が入りつつもネックレスを見つけたたたら達。彼らはそれが『神器』と呼ばれる強力なものであること、負のチカラを溜め込んでしまっている事を知り、浄化を試みることに。    それは、ネックレスに宿ったいつかの記憶。笑顔が好きだと笑い、けれど姿を消したソラという少年と、彼に救われその再会

        • 序章:再会と約束

          たたらが幼馴染のかぐらと再会し、わだかまりを解く話。  とある理由でかぐらに引け目を感じていたたたら。だが、トラブルが起こったりもするが共に怪魔《フィクサー》を倒す中で彼はかつて交わした大切な約束を思い出す。    *    フィクサーを倒すも、休みなしの無理が祟り倒れてしまったかぐら。そんな彼女を前に自身を責めるたたらだったが、目覚めた彼女にこう諭される。  「たたらが優しい人だって、私は知ってるよ……出会った時から、ずっと」    彼が根っからのお人好しであることも、鈍

        第三章:白羽の狩人団編

        マガジン

        • HW本編第一部(プロトタイプ)
          5本
        • HW本編 第一部(序章)
          4本
        • HW本編 第一部(プロローグ)
          1本

        記事

          4.約束

          「いや~、まさか倒れちゃうとはね~」そういって頬をかくかぐら。  彼女が倒れた後、彼女を抱え病院へと向かおうとしていたたたらは、騒ぎを聞きつけやってきていた蓮斗と彼と共にいた愼也という人物によってギルドへと運び込まれた。そして、主治医の芽衣子という女性の治療を受けて医務室のベッドへと放り込まれ、現在に至る。   「言ったでしょ?絶対大丈夫だって」そう言ってにこっと笑うかぐら。だが、たたらの表情は暗いままだった。 「どうして、そんなに笑っていられるの……僕は、君を、」おいていっ

          3.ふたりなら

          「グウォオオオオ‼‼‼‼」  突如鳴り響いた鳴き声。見れば、先ほど撒いたはずのフィクサーがこちらを見ている。たたらはとっさにかぐらの手を引き、再び駆け出した。  *    逃げて、逃げて、逃げて……ついに袋小路に追い込まれてしまった二人。「どうすれば……」と考えを巡らすたたら。そんな彼に彼女はある提案をする。   「私達で、あのフィクサーを倒そう」    それを聞いたたたらは目を見開く。  フィクサーはスピナーにしか倒せない。確かに、かぐらのチカラを使えばスピリットのチカ

          3.ふたりなら

          2.呪いと御神楽

          怪魔《フィクサー》。それは、恨みなどの怨念が形を持ち、狂暴化したもの。そして、それらは特別なチカラを持つスピナーにしか浄化できない。そう、できないのだ。  かぐらは回復はできるものの非戦闘員。たたらも低級モンスターを倒せるくらいで、そんなチカラなど持ち合わせていない。故に、こうして仲良く逃げ回るしかなかった。だがこのフィクサー、しつこい上になんか異様に速い。このままでは先にこちらの限界が来てしまう。こうなったら……。 「かぐら、ごめん!」と前置き、かぐらを抱えて疾走するたたら

          2.呪いと御神楽

          1.再会

          「……ん」  間抜けな声を上げ、たたらは目を覚ました。その頬には涙が伝っていた。 「(涙……?)」  それにしても、あの夢は一体何だったのだろう。知らない場所、知らない人物……どれをとってもわからないことばかりなはずなのに、どこか引っかかるものがある、そんな夢。  ……と、そこまで考えて彼の顔からサァーっと血の気が引いた。  先日声をかけてきた人物、蓮斗に指定された時間は8時。対して、時計の指す針は8時30分……真面目な彼にしては珍しい、完全な寝坊だった。しかも、アラ

          うちのこでキャラカクを作ってもらった話

          こんにちは! 今日も元気に一次創作に狂っているこしょーです。 ……と、前置きはここら辺にして(前置きとは言えないレベルの短さ)。 今までは成人してないからな~~など、様々な理由をこじつけ中々行けずにいたんですが……が……!!!! ついにキャラカクテルを作りに行けました~~~~~~~~~~!!!!!!(万遍の笑み)(ガッツポーズ) キャラカクテル(以下キャラカク)という存在自体は前から知ってたんですが、知った当時は未成年ということもあり手を出せずにいて…。それで、成人し

          うちのこでキャラカクを作ってもらった話

          プロローグ:残滓

          破壊は再生へ。終わりは始まりへ。  幾度となく繰り返される時の巡り。そこに例外はなく、『これまで』を失った世界は『これから』へと生まれ変わる。  ――――その、筈だった。  そこは、終わりゆく世界。あたりは闇に支配され、すべては等しく無へと還る。憎悪、失望、絶望……それらすべてを煮詰めたものがはびこり、侵され、吞まれてゆく。それは、唯一”残されてしまった”彼も例外ではなかった。  光は途絶えた。すべての努力は意味を為さない。無数の残滓達は、自身の救済すら諦め、ただ消えるこ

          プロローグ:残滓