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「執事はバッドエンドを導かない」#創作大賞感想文

子供の頃よく熱を出し、
家で一人で寝ていることが多かった。
熱が少し落ち着くと
寝ているのがもったいなくて、
近所のお姉さんからいただいた本を手に取ってみる。
お姉さんは、私が読んだことのない本をいっぱいくれて、その本の中にファンタジー小説が入っていた。
初めてファンタジー小説を読んだときに、
こんな世界があるんだ! と、感動した。
お布団の上で寝ていても、
世界中に遊びにいけるような感覚を経験し
私は本を読むことが大好きになった。
想像力を豊かにしてくれる本があれば、
一人で家にいても何も寂しくなかった。

みなとせ はるさんの
「執事はバッドエンドを導かない」
を拝読したときに、
丁寧な設定と描写、魅力的なキャラクター、会話の面白さに
ワクワクが止まらなくなった。
主人公のカインの横に立ち、一緒に体験しているような気持ちになり、
続きを読むのがすごく楽しみで、
毎回「続きどうなるの?」と鼻息を荒くしていた。
物語が終わってしまうことが
寂しくなったくらいだ。
カインとセオの会話のやりとりが、すっごく好きだった!
いろいろ書きたいけれど、
ネタバレしたくないので
是非ともいろんな方に物語を読んで
一緒にワクワクしていただきたい!

はるさんが
物語に愛情をもって書いているのが、
読みながらとっても伝わってきて
いつも心地よかった。

たくさんの人が
いろんな物語を書いているけれど、
好きだなぁ!と、
思える作家さんに会えることは
奇跡のような出会いだと思っている。
何を書くかも大事だと思うが、
どんな思いを込めて書いているのか。
私だけかもしれないが、
文章や物語からその人のお人柄がにじみ出ているのを感じる。
(エンパス体質のせいかもしれないが)
だから元気をいただけたり、
心を豊かにしてくれる物語や文章がとても好きなのだ。
(それがたとえ悲しい物語や怖い作品でも)

はるさんの物語を読み、
心がほこほこじわじわと潤い元気をたくさんいただいた!
読んでいる人をワクワクさせてくれる、
丁寧なおもてなしをもらったような
素敵な作品を書くことができる、
はるさんを尊敬しています。
子供の頃、ファンタジー小説を初めて読んで
感動したことを思い出しました。

「執事はバッドエンドを導かない」
(あらすじを引用させていただきます)

あらすじ
ある孤島の屋敷に執事としてやって来たカインは、祖先から呪いを受け継ぐ娘・レイラによって「とある本」に書き込まれた物語が不可思議な事件となって現れている、と依頼主のウェスト卿から聞かされる。
早速、翌日から厄災に見舞われ始めたカインは、裏社会で培った経験と能力を生かし、いくつもの危機を乗り越えていくが……。
悪魔に命を狙われる呪いを持つ娘・レイラ。屋敷で十年働く使用人のセオ。新しいハウスメイドのアメリア。
彼らと関わりながら、カインは遠い昔に忘れた「何か」に触れる。
カインは一週間を生き延び、正式な執事となれるのか。そして、彼がここへやって来た本当の目的とは──?
【ファンタジー×ダーク×ミステリ】

多くの方に読んでいただきたい作品です!



最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

心から感謝の気持ちを込めて。

横山小寿々

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