見出し画像

本を書くことは人生の伏線回収に似ている

自分のことを
赤裸々に
書いた本を刊行するとは
数年前には思ってもみなかった。

以前Kindleで出版した電子書籍は
私が長年セラピストとして
たくさんの方と出会い、
カウンセリングをし
仕事をしてきた知識と経験をもとに
思ったことを書き綴った。
おかげさまで有り難いことに
紙の本にしてほしい!と言うお言葉を
たくさんいただいた。
このKindle本は
私のフィルターを通して書いているが
私をメインにしていない。

しかし、
青春出版社さんから刊行される本は
確実に「横山小寿々」丸出し!なのだ。

担当編集者さんと
去年打ち合わせをし
メールのやりとりを何度もした。
もちろんKindle本も、このnoteも
担当編集者さんは
真剣に読んでくださり、私の良いところを
見つけいろんな構成をたててくださった。

それをはじめて見たとき
正直に
「私を全面に出すのはどうしてでしょうか?」
と質問した。
「どこのどんな人かわからない人より、どんな人かわかったほうがいいです。なぜこの人はこのようなことを伝えたいのか。その人が見えなければ読み手にも伝えたいことは伝わりません。横山さんの経験したこと、そこでの思いを全て書いてほしいです」

確かに、バックグラウンドがわからない人が
力説していても心に響かない。
世の中にいる
私のことを知らない人も読むのだから。

しかも私はいわゆるスゴい人や
学者や医師などの知識を持っている人ではない。
そんな自分のことを
赤裸々に書いた本を読んでもらえるのかな。
一瞬弱気になったが
その気持ちを
やる気に変えた。

本を書くのって覚悟がいるんだな。
家族にも、
我が家丸出しや!いいかな?と伝えたら
全然オッケーだよ!
明るい返事が帰ってきて有り難かった。

そして
「必要としている人に声を届けるためには
多くの方に興味をもってもらえる本を作らないといけません」

と、担当編集者さんから
プロとしての意識を伝えられた。
売れる本を、多くの人が読みたいと思う本を
編集者さんだって作りたいのだ。

そうだよね。
当たり前なこと。

好き勝手書いてオッケーなら誰でもできる。
出版社さんだって
ボランティアじゃない。
普通の会社と一緒。
仕事として利益をださなければ赤字になる。

私も個人事業主だったから
仕事を続けていくためにはどうすればいいか
いつだって考え行動していた。

青春出版社さんからみたら
私は無名の病気の人。
そのような私に自費出版ではなく
商業出版として
「一緒によい本を作っていきましょう!」
と優しく力強い嬉しい言葉をくださった
涙がでてめちゃめちゃ嬉しかった
あの夏の日を
私は一生忘れない。

私は青春出版社さんにも
たくさんの人に本が届くことで恩返ししたい!
私は胸熱になり
あらゆることを書いた。
当たり前だけど嘘は書かない。
カッコ悪くてダメで情けない自分を
しこたまさらけ出した。
時には泣いたりもした。
担当編集者さんと
はげしく話し合ったこともあった。
眠れない日もあった。

これくらいでいいや、とか
少しの人に伝わればいいとか
そんな自分を甘えさせる
保険は一切言わないし、書かない。

私は小説を書くときも
魂込めて書いているよな。
私はそういった作家でありたいんだ。
そう気がついた。

優しくとか
ふんわりとか
美しく綺麗なことも素敵だけど。

私が書く文章はそうじゃない。
ストレートな性格通り
ストレートなことを書く。

そして、文章や物語で誰かを笑顔にしたい。
その思いだけは
誰にも負けない!って気持ちで
今も書いている。
これからも、その気持ちを忘れずに書いていく。
カッコ悪くても、暑苦しくても
泥臭くても、それが私だから。

病気の私には
元気な人が文章を書く、という
簡単な作業が、かなり、相当大変だ。
でも、それでも書くことが大好きで
毎日毎日、作品を書いている。

もうすぐ販売される本には
この病気を知ってほしい。
同じ病気の人が少しでも穏やかに過ごせたら。
自分が苦労した経験が誰かの役に立つのなら。
その気持ちをたくさん込めて書いた。
自己満足ではいけない。
誰にでも読みやすく、わかりやすく。を意識して書いた。

だから原稿を読んでくだり
感想をくださった
末次先生が
「家族みんなで読みたい本です」
と言ってくださったことが、とても嬉しかった。

自分だけのためなら
書けなかった。
誰かの、
病気で苦しんでいる人、
しんどい人、
人間関係で悩んでいる人、
生きているのが、つらい人
読んでくださった方が
少しでも
心がほっとできるお手伝いができたら。
と思い、
春も夏も秋も冬も
原稿に向き合った。
書くために体調温存したり
毎日おでこに冷えピタはかかせなかった。

私はよく、変な方言や独特な言い回しがあるので、直しや指摘されつつ書いて書いた。
どうしたらさらによくなる?と
構成や流れを考えてくださった
担当編集者さんには
大変迷惑をかけたと思う。

ええかっこしい私を知っている夫は
「よく頑張って書いたね。すごいよ」
と、言ってくださり
娘は
「母ちゃんカッコいい!」
と褒めてくださった。

書いた原稿はページ数の関係で
かなり削られたけど
それでも、プロとして
書く!という
楽しさ面白さは、大変とか熱とか痛みを越えた。

まったく動けなくなったりして
家族には心配かけてしまったけど。

まだまだ書きたいことは
たっくさんある。
私の中には伝えたいことが
次から次へとあふれている。


こんな風に今も頑張れているのは
家族や出会ってくださった方々が
応援してくださったおかげです。
本当にありがとうございます。

寝たきり生活になった時
私はもう、何もできないと思っていました。
でもまだ書くことができる。
作家になりたい!って思い行動しました。

諦めず
くじけず
頑張れたのは
いつも優しく、面白く
あたたかい言葉をかけてくださった
出会ってくださった方々のおかげです。

自分が自分を一番に信じなければ
誰が自分を信じるのよ!
くじけそうな時は
自分で自分に叱咤激励しておりました。

ちなみに担当編集者さんに
先日「私の本ってカテゴリーなんになるのでしょうか?」と聞きましたら
「エッセイと各書店にはお伝えしました」とお返事が帰ってきて
エッセイになるんか!と今さら知りました。

そして、まだ内容もわからないうちに
予約をしてくださった方々に
心から感謝しております。
本当に、本当にありがたく涙がでました。
感謝の気持ちいっぱいです。
ありがとうございます。

あのときの
痛さも
つらさも
涙も
笑顔も
出会いも
この本がうまれるための
伏線だったんだな
生きて経験することにはすべて意味があるのだ。
そう思いました。

病気になって仕事もできなくなって
絶望して
でも、本を刊行することができました。
noteをはじめてから約2年半。
出会ってくださった方々のおかげで
夢を叶えることができました。
本当にありがとうございます。

これからも素直に頑張っていきます!


1月19日販売です!


最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

心から感謝の気持ちを込めて。

横山小寿々









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?