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【小休止】好きな本(3)好きな作家の好きな本編

次に何の本を読むか考える時間がとても好きです。が、その際にAmazonのおススメに頼りすぎると、自分の過去の傾向が色濃く反映されてしまうため、ふと「読む範囲が狭まっている」と感じます。読んだ本の後ろにある「参考図書」リストも大いに活用する一方で、結構狭まる。

なので、物理的に書店に行くことや、誰かが本について語っているものを読むのを大事にしています。今日はそんな本を紹介です。

1. 「塩一トンの読書」 須賀敦子

この本が、ナタリア・ギンズブルグやアントニオ・タブッキといったイタリア人の小説を読むきっかけになりました。須賀敦子さんの読書評は媚びたところがなく、端的で読みやすい。

2. 「本に読まれて」須賀敦子

こちらも須賀敦子さん。この本で池澤夏樹さんという作家を知り、絶賛されていた「スティル・ライフ」はふーんという感じだったものの、「ハワイイ紀行」という良い本を知りました。

3. 「ぼくのいい本こういう本」 松浦弥太郎

たまたま古本屋で見つけた本で、初めてこの著者の本を購入。言葉、旅、暮らし…というようにテーマ別に多くの本を紹介している。特にレベッカ・ブラウンの「体の贈り物」を知ったのは大きな収穫でした。

その他、リチャード・ブローディガン、エンデ等、元々好きな本も紹介されていてうれしい。「チベットを馬で行く」は、積読しています。

4. 「ヘッセの読書術」 ヘルマン・ヘッセ

ヨーロッパの古典・近代文学の膨大なリスト。なかなかハードル高いですが、少しずつ読み進めたい。

5. 「本へのとびら」 宮崎駿

宮崎駿氏の岩波少年文庫への思いがほとばしる本。「やかまし村の子どもたち」「ドリトル先生航海記」「チポリーノの冒険」等々… 懐かしくてたまらないし、大人になってもまた読もうかなと思わされます。

後段は児童書を超えて映画の話なども含まれていて、’僕らの課題は、自分たちのなかに芽生える安っぽいニヒリズムの克服’…’安っぽいそれは怠惰の言い逃れだったりします’と書かれた頁にドッグイヤーしてました笑

6. 「考える読書」 養老孟子

意外にも?海外のミステリー、サスペンス小説を多く読んでいるらしい養老先生。唯一紹介されていて読んだことがあったのが、村上春樹翻訳の「心臓を貫かれて」(実在の殺人犯の家族の視点で、ファミリー・ヒストリーを語ったもの)。

本の紹介メインより、結局いつもの養老調でのエッセイになっているのも読みやすいです。

それでは!


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