店名を決める5つの意思決定
kitsukiという店名は、キツツキがモチーフです。
ネーミングは正解がなく自分たちの想いをどう表現するかなので、決めるまでにとても苦労しましたがうまく反映できたかなと。
今回、意思決定の基準を5つ作り、それに合うものを様々な角度からアイディアを出しました。
それがこれら。
・覚えやすい
・読みやすい
・コンセプトを反映しているか
・日本語
・ロゴにした時のデザイン
全てクリアしたのがこのkitsukiという名前です。
キツツキは森の大工と言われている
小さな動物ながらとても大きな仕事をしていることに感銘し、ここから決めることにしました。
キツツキは自分の作った巣穴に住まなくなると、他の小動物が住むようになります。それにより穴がどんどん大きくなりしまいには熊も住むそうです。
そのまま枯れて倒れると、多くの虫の住処となり森へと返っていきます。
あらゆる生物の住処を作り森を反映させているんです。
「巣穴を作る」というミクロの仕事が、「森を反映させる」というマクロの仕事になっている。
目の前の小さなことが巡り巡り、その世界全体のためになっているわけなんです。
喜びを反映さえていく仕事をしよう
kitsukiのやるべき仕事は、この美容室を通じて目の前のゲストに喜んでもらい笑顔を生み出すこと。
人の気分というのは周りの人に派生していくものなので、ポジティブな人を増やすことでその周りの人にもそれが伝わる。
そうやってどんどん広がり世の中が今より良くなっていくことを願う。
目の前のゲストをきれいにすることが、結果的に世の中のためになる仕事をしよう
キツツキの仕事とぼくらの目的が似ていたため、ここから選びました。
5つの意思決定
・覚えやすい
・読みやすい
・コンセプトを反映しているか
・日本語
・ロゴにした時のデザイン
まず、「覚えやすい」と「読みやすい」について。
「キツツキがモチーフなんです。」とお伝えすることで覚えてもらいやすいかなという点と、3文字で上から読んでも下から読んでもキツキなので簡単かなと思いました。
読みやすさも3文字という点と、略しようがない名前なのでいいかなと。
次に、コンセプトの反映性。
これは、美容師を長年やってきて喜んでもらうというシンプルなことが最も大事なことだと考えています。
自分たちは想いをいつになっても継続し、また同じ考えのスタッフが集まり「自分たちのやることはこれだ」という指針がブレないためのネーミングにしたかったのでこれもクリアです。
4つ目は日本語であるかどうか。
日本人である以上、日本のものに触れるとなんだか気持ちが落ち着く経験はないでしょうか。
美容室を髪を切るだけの場にはしたくはなく、来る方がいろんな理由を持って来てもらえるといいなと考えています。
気持ちを安らげたり、リフレッシュしたりするのに、馴染みのある日本語が適していると思ったのでこれも条件に加えました。
また、外国の方に対して日本の良さを伝える意味でも、外国語の表記より日本語にした方が喜んでもらえるのではとも思っています。
最後は、ロゴを作った時のバランス。
kitsukiのロゴはこちらです。
ロゴはそのブランドを表すものなので、日本文化の中で考えると家紋のようだと感じました。
外国語よりも、日本語をローマ字にした方が紋の雰囲気には合いますし、左右対称のようなデザインなため、3文字の上からも下からも同じ読み方のものはマッチしやすいかなと考えました。
迷わない一貫した考えを持つ
お店はスタッフ個人の感覚で進めてしまうと必ずどこかで方向性がブレて、バラバラになるものだと思っています。
それによりゲストへ提供するものも変わるし、店内の空間やアイデンティティも崩れ、結果的に何がしたいかわからなくなってしまう。
サロン運営は長旅なので、迷わず進んでいためには一貫した考え方が絶対的に必要です。
どんな嵐の中でも一点光り続ける灯台はこのkitsukiの考えであり、道しるべとなってくれる。論理的に考え筋を通す必要性はこのためにあるのかなと。
あとはこれを体現する仕事をするのみ。とてもいい名前になったかなと自分は思っています。
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