ぜんぶ、すてれば 著:中野善壽
ぜんぶ、すてれば 著:中野善壽
不確定で変化の激しい時代。
個人の力が試される時代。
人生100年への備えが必要な時代。
過去の事例にはもはや頼れない。
ロールモデルも、人生プランも、描けない。
自分の意見や考えを持ち、
世の中に発信しなければならない。
しかし、実績も経験もなく、自信がない。
先の見えない将来のことを考えると、
不安で頭がいっぱいになり、疲弊してしまう。
こんな難しい時代で私たちは生き残らなければならない。
必要な力はどんなものなのか。
色んなことを考える。考える度に迷い込む。
年齢関係なく、みんなそうなんだと思う。
そんな私たちに向けた、頭と心がラクになるメッセージをまとめたいと思い、この本をチョイスした。
結論から。
「何も、必要ない。ぜんぶ、捨てればいい」
明日地球が滅びるかもしれない。
誰かを当てにしても仕方ない。
将来を作るのは、今日の自分。
だから、今日の自分を妨げるものは全て捨てる。
だから、何も執着しない。今日の自分を軽やかに、颯爽と。
・今日出来ることは今すぐやる。明日死ぬかもしれない。
何から先にやればいいのか、ではなく、
思いついた順に何でもすぐやれば後悔することなんて、ない。
・準備万端の日は一生来ない。何も考えず思い切ればいい。
野球では打席が決められた時にやってくるが、仕事や日常生活では、自分のタイミングで打席を作らなければいけない。
“まだ早すぎる、準備不足だ”なんて発想は何も生まない。
何も気にせず、自分だけには正直に、思い切ること。
・会社はただの箱でしかない。愛社精神なんていらない。
自分は何のために働くのか。答えは1つ。
『自分のため』
会社なんて手段であり、箱でしかない。
人が中心で、会社が道具。この関係性を間違えないように。
・5年後なんて考えなくていい、今日に集中する。
何が起こるか分からない。
せっかくここまで来たんだし、
せっかくこの会社に入ったんだし、
なんて未練は全くいらない。大事なのは今日。
今日を一生懸命、夢中になって集中することだけでいい。
・人生は取るに足らないもの。宇宙の中の一瞬のまばたき。
『思い切ったことをしたいのに、勇気が出ない』
そんなあと一歩が踏み出せない人は、この考えで楽になれる。
実際、この世にあるもの全てそんなもん。楽に楽に。
・捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識することから。
自分の中に主たる軸を持つことで、視界がクリアになる。
主たる軸を持つために、日々の好き嫌いを意識すること。
どんな小さなことでも、好きと嫌いを明確にする。
態度に出す必要も口に出す必要もないから、自分の中で明確に意識することで視界がクリアになる。
・思い出も捨てる。役に立たないから。
大切にしたい思い出はもちろん存在する。
しかし、それにこだわると過去を守ることになる。
過去を守ろうとすると、『前例』になる。
前例ほど未来を縛るものはない。
激動する現代において、前例など全く役に立たない。
・持ち歩くのは小さな鞄1つでいい。
鞄を小さくすれば、身軽な生活になる。
最初から、これしか持っていけない、と枠を決めれば、諦めざるを得ない。
たくさん入らないから数を絞らざるを得ない。
全てに通ずる身軽さが、こんなきっかけで手に入る。
・人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。
持ち物だけでなく、人との出会いも小まめに手放さなければどんどん重荷として増えていく。
新たに進めば、新たな出会い。新たに気付けば新たな出会い。
全員と仲良くするのは無理な話。
普段連絡を取り合う友人は10人いれば十分。去るもの追わず。
・執着を捨てる。精神の自由を選ぶ。
出会いがあれば、別れもある。
特に男女においては、1度1つになったものが離れるケースは決して珍しくない。
前向きな未来のために執着しないこと。
モノもヒトもさっさと手放すことで、精神が自由になる。
・未経験でいい。自由な発想でとにかくやる。
経験がない、前例がない、
ということは、先入観なく、何でもできるということ。
未経験は強みだ。何でもやってみること、必ず面白くなる。
・過去や実績で判断しない。未来を語れる相手と組む。
どんな過去を歩んできたか、ではなく、
これから先どう歩む人なのか。
感覚、フィーリング、そして未来を語れる縁こそ大事にするもの。
・毎朝欠かさず自分自身に誓いを立てる。
神様や、仏様ではなく、手を合わせて、自分自身に毎朝誓う。
持てる力を尽くして、流れには逆らわない。
物事がうまくいかない時は、自分自身に負けている時。
毎朝誓って姿勢を正すことが大事。
・今いる場所を捨てる。いつでもゼロから始める。
どうせ新しいことをやるなら、今いる場所でやるよりも、新しい場所でスタートする。
今いる場所で始めたら、その場所でやってきたことに影響される。
いつでもゼロからスタートした方がいい結果になる、と信じることが出来たら、どこにだって行ける。
オススメ度 ★★★★★ 人生で横に置く価値ある一冊
【本書を読んで】
感動した、というか、必要だ、と心から感じた。
捨てる、というよりも、正しく生きるという感覚。
自戒も含めて、あまりにも荷物も人間関係も思い出も過去も背負いすぎている人が多い。
それ、ぜんぶ、すてれば。
どれだけ自分らしく生きられるか。
そして、今までどれだけ自分らしさを失っていたのか。
無限の可能性がある自分たちのはずが、自分の手で自分の可能性に制限を加えていたように思う。
『全ては自分のために、今日を生きること』
自分が幸せならば、周りの大事な人を幸せにすることが出来る。
自分が不幸せなら、周りの大事な人を不幸せにすることになる。
未来を計算せずに、今日を集中して生きれば、未来が開く。
未来を計算して、今日に集中出来なければ、未来が死ぬ。
あまりにも色んな計算も人間関係も過去も多すぎた。
今日を集中して生きる。
読んでいたらどうしてもまとめたくなって、機内で書き上げた。
マインドフルネス。今この瞬間に生きるのは、気持ちがいい。
最高の一冊でした。読みやすさも◎ オススメ!
結局この本すごい説。DaiGo、さすが、、。
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