無借金経営は健全なのか。

お疲れ様です!

本日は「無借金経営」について、考察していきます。


無借金経営とは、財務諸表上の貸借対照表の中の負債の部分に関連しており、純資産(≒自己資本)のみで経営を行える状態のことを表します。負債とは簡潔にイメージすると「他人から借りて返さなくてはならないお金」のことであり、純資産とは株主からの出資、事業での内部留保などのことです。

要するに、会社が事業を行う上での資金をどこから持ってくるのかという話で、負債と純資産の資金調達のバランスが重要だということですよね。(貸借対照表のことをバランスシートと呼びますしね!)

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そこで、無借金経営は好ましいのかという議題に対して、私は無借金経営は基本的には好ましくないという主張を持っております。その理由は、企業は基本的に成長するシナリオを描く前提がある中で、成長しないと宣言している状態に近いためであると考えているからです。

無借金経営を行うと純資産に頼った経営になるわけですが、純資産とは現在の会社の価値と近い金額の範囲内で調達することがほとんどで、企業の成長のスピード感を削ぐことになります。自分の持っている金額の範囲内からの成長は限られており、ある程度リスクを背負わなければ企業が成長する幅も少なくなるということだと思います。もちろん、多くの日本の中小企業のように企業の成長を求めずに現状維持を続けるという方針であれば、無借金経営は好ましいと思いますので、ケースバイケースではあると思います。

ただし、私見として世界全体の経済成長が進んでいる(コロナで少しわからなくなってきましたが、、、)中で、現状維持することは相対的に判断すると、減速している意味になるので、長期的に見ると全ての企業は成長しなければ衰退していくことは目に見えていると考えております。また、一見リスクがありそうに見える負債ですが、実はファイナンス理論では資金調達コストは株主資本コストより負債コストの方が安いという結果になっています。日本人は、感情的に借金に悪いイメージがあるだけで合理的な判断をすると負債の方がコストが低いことがわかります。ここでも「バイアス」が出てくるとなると、日本人がバイアスに囚われやすい民族であるのかもという仮説も浮上してきますよね、、、


自分自身もバイアスに囚われすぎないように、自己管理を定期的に行いながらより知識を増やしていけたらと思います。

ご覧いただきまして、ありがとうございました!





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