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広告効果はスゴイ

私が携わる地域コンサルティングでは日々様々な事業者さまが来られます。農業、商業、製造業、業種は多岐にわたります。
そんな事業者さま方のおなやみの1つに「どの様に自社の認知を広めていくか」というものがあります。
私たちはお金をかけないというコンセプトのもとでコンサルティングをしていますので、安易に宣伝をするという事ができません。無料で宣伝できる範囲は限られており、あれこれ考えながら日々模索しています。
また中小企業は広報部などはありませんから、そもそもPRなどという概念がありません。運良く取材を受けた事があるというのも稀にありますが、当地では数えるほどです。
その様な環境下でココビズが開設されてから複数回のメディア露出があったのですが、どの企業にも直接的な好影響がありました。
メディアに出れば売上が上がるという訳ではありませんが、小さな会社にとっては大きなモチベーションになります。これは家族経営の企業、小さな商店にとって大きな出来事で前向きに事業に取り組んでいく後押しになります。
小さな企業はオーナーの気持ち一つで変わっていけるんです。そのきっかけを私たちが作っていく、この循環が地域発展、企業成長につながると実感しています。
大企業や世間的に知られている会社で働いている方々には想像もできない事だと思いますが、これが現実だと強く感じます。

これは信じがたい事でもあるのですが、私のこれまでのキャリアでは気にした事もない様な事が場所や環境が変われば企業を左右する大事件の様に扱われます。(いい意味で)
私は当初この環境に非常に不安を感じていました。なぜ事業者の方々はプロアクティブに進んでいかないのか、現状から脱却する為の障害を見過ごす事ができるのか、ストレスとまでは言いませんが、話を噛み合わせるのに必死でした。

ようやく理解できたのは先述のメディアがきっかけでした。
事業が記事になってメディアに出る。
現実的に文字化される。見える化される。
これは小さな企業の大きな一歩で、これをフックに動きが変わるケースが多いです。
だからといって片っ端らからメディアに扱ってもらえる訳ではありません。
しかし小さなエリアでは新聞に出たりする事で同業者、業界に与える影響が半端なく大きいのです。
私がラグジュアリービジネスに携わっている時、他社がメディアに出る事にいちいち反応しません。なぜなら自分たちも出れば良いと考えるからです。事実出る事は難しくありません。
しかし地方においてはメディアは限られており、簡単なことではありません。しかし取り扱われる経験を身近なところから見れると、周りにも良い影響が出ます。
新製品や新サービスを開発することばかりが支援ではなく、企業に日を当てる事も事業支援の大きな責任だと強く感じています。
闇雲にリリースをばら撒くのではなく、事業をよく理解して、ポテンシャルを見極めていく。
記事性が無ければ無理に出さずに角度を変えた支援を行い、満を辞して打ち出していく。
このサイクルを全ての事業者に当てはめていけば地方企業の活性化に少しでも寄与できるかなと考えます。

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