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パリの大学生活③ーフランス式méthodologie その2ー

Bonjour!
最近はなんとなく気分が良いので、元気なうちにサクサク書いていこうかと。

フランスの大学生活編第3弾。といってもまたméthodologieの話。まさかこの話題でもう一つ記事を書くとは笑

méthodologieについては前の投稿で詳しく書いているので、まずはこちらをご覧ください。


というのも、2週間ほど前に1学期のテストがやっと終わったんです。12/18からクリスマス休暇だったのですが、1/16.17.18がテスト。その間の1ヶ月はお休みのはずなのに、常に何かに追われている、という感じで、気が気でなかったです。

休み明けのテストって本当にやめてほしい。

そして、このテストで、méthodologie力がまたまた試されるのです。

今回のテストは1学期の最終試験で、現地の学生は筆記試験、交換留学生は口頭試問でした。1学期の間に、筆記については数をこなして慣れてきたところだったから、最後も筆記で良いのに!と思いつつも、ちゃんと臨みました。

ちなみに、後々確認したら、最後の筆記試験の試験時間は3時間だったので(長すぎ)、時間的には口頭の方がだいぶ楽だったはず笑

とはいっても、めっちゃくちゃ緊張しました。
フランスの口頭試問は、ただの質問形式ではなく、くじ引きでテーマを引いて、そのテーマについてのプレゼンをメモを取りながら30分で考えて、先生の前で15分程度で発表するというもの。
すごくフランスらしいテスト形式。5年前に何も対策せずに臨んだDELFのproduction oraleもそういえばこんなんだったなーって、今更。

1番大変だったのは、Culture et imaginaires sociaux, XIXe-XXe siècle という19-20世紀のフランスの刑法や処刑のシステムを元に、犯罪学を学ぶ授業の試験。

引いたテーマは « Le bagne » (流刑)でした。引いた瞬間に、「あ、オワッタ…」ってなりました(何引いてもこうなってたと思うけど笑)。そもそもなんでこの授業続けちゃったんだろ…って。もちろん、テスト勉強は念入りにしたつもりだったから、知識はあったのですが、プレゼンの構成やproblématiqueがなかなか思いつかず、かなり焦りました。

早く紙に書かないとどんどん忘れてしまうと思ったので、problématiqueは後回しにして、まず最初にdéveloppementの部分から考え始めました。

I. Dispositif des bagnes portuaires jusqu’au milieu du 19e siècle (19世紀半ばまでの流刑措置)

II. Trois types de bagne avec la logique d’exclusion des criminelles (犯罪者排斥の理論を元にした3つの流刑システム)

III. Recul des bagnes au 20e siècle (20世紀の流刑システムの後退)

という感じで、ある程度時系列的になる様に構成を立てました。これに色々知ってることをつらつら書いていたら、あっという間に30分が過ぎてしまったので、マダム(先生)の前に座った後で、その場でproblématiqueを考えるハメになりました。だからproblématique、何て言ったか全く覚えてない。かなり焦ってたなぁ〜。

そしてオドオドしながらも、なんとか15分程度喋り切りました。途中途中、自分でも何言ってるのかが分からなくなって止まってしまいましたが、マダムの “Vas-y, continue!”という言葉に背中を押されながら頑張りました。

その後は質疑応答。プレゼンの間、年号があやふやだったところは、1880年代に〜とかってちょっとぼやかして話していたので笑、具体的に何年かを聞かれてしまって、図星でした笑
他にも、流刑のシステムにおいても、知識があやふやなところがあってそこも問い詰められてしまいました。(だって全部の資料、フランス語で日本語の記事ないんだもん、勘弁してよ)


そして、マダムからのコメントは、

Pas mal!

Pas malは直訳すると「悪くない」ですが、フランスでは割とポジティブな表現として使われます。なのでかなりホッとしました^ ^

それにプラスして、この授業は色々諸事情あって、周りの手は一切借りずに、自分一人で頑張ってノートを取った授業でした。それもあって尚更嬉しかったです。

改善点は沢山あるけれど、とりあえず達成感。
(なんか自分頑張った記になっちゃった)

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