読書ときどき音楽も#125

「私が愛するあなたの凡庸のすべて」古賀及子(同人誌)

 先日、初めて行った「文学フリマ」。30年ぶり(!)に満員(!)の東京モノレールにゆられて到着した東京流通センター。元々は関連のあるところに先に顔を出すのが筋なのであるが、入場のさいにちらりとホール内部の様子を見たらにぎわっていたので安心して後回しにすることにして目当てのブースへまっしぐら。既に行列ができていたのでドキドキするも、年を取ったならではの図々しさも発揮して著者と会話したりサインをお願いしたり、目当てのところへ用意した手土産が小分けで複数用意したことも幸いしたので差し入れも渡すことができて大満足。そこで買った新作日記。既に商業化されている日記の続編で、良い意味で修正が最小限というのもあって単行本よりも日々の生活にリアリティを感じる。自分もかつては日記をつけたことがあっても、誰に読まれるわけでもないのに固有名詞や感情を書くのが恥ずかしくて、この文章から察せられるレベルなのである、いい年して。読んでいつも思うのが子どもさんとのいい意味での距離感をうらやましく思う。あとは、これでしばらく新作と会えないことが寂しくてならないのである。あ、もちろん目的の所への面会と差し入れも無事に渡すことができ、更に他にも購入した同人誌も読まないと。

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