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目的を見誤ってはいけない

「休日に仕事すると休日出勤になっちゃうからもう休日なんていらないよね」ってスタッフに言ったらめちゃくちゃ引かれました。

こんにちは、社蓄(コッシー)です。


さて、先日デイサービスのカンファレンスがありました。

カンファレンスの際にこの記事でも書かせていただきましたが、定員増員の話をスタッフに行いました。

この1年2年でおそらく多くのデイサービスが閉鎖をすると思います。

その時に利用者を出来るだけ受け入れる事が出来る体制を今から整備しておくことが非常に重要になります。

会社としても環境整備に出来る限りの事は行いますが、やはり皆様の力が必要不可欠です。今一度力を貸してください。

という話を参加したスタッフにさせていただきました。

これは嘘偽りない僕の本心であり、本当にこれからが勝負だと思っており、その勝負に勝つためには絶対に絶対にスタッフ一人ひとりの力が必要です。

ただ利用者が増えるという事は当然業務量も増えるわけで、それを今のスタフだけに押し付けるわけには行きません。

利用者を増やすのであれば、スタッフの増員も必然となります。

実はそれに関しても手を打っており、来週月曜日に求人広告が出る予定となっております。

ただまだ採用に至っているわけではなく、変に安心させておいて全く採用出来ないと逆に落胆させてしまうので、このカンファレンスの際には求人広告に関しては言うつもりはありませんでした。

すると、デイサービスの管理者(50代男性)が僕の話の途中で割って入ってきました。

「利用者、利用者って言うけど、スタッフを増やしてくれないとやってられないよ!!」

突然の怒号に周囲が静まる中、管理者は続けます。

「あんたは現場がどんなに大変か分かってるのか!」

現場の大変さは理解しているつもりでしたが、実際に業務するのは彼らです。

そんな彼らの声を無視はできませんので、僕は来週から求人広告を出す話をしました。当然会社としてもそこは軽視していませんよ、と伝えました。

「あ、そうだったんですね。それならいいっす」

僕の話を聞くと急にトーンダウンしました。カンファレンスはそのまま変な感じで終わりました。


カンファレンスが終わりその管理者が僕に声をかけてきました。

「さっきはごめんね。ああでも言わないとみんなが納得しないと思ってあえて言わせてもらったよ」

どうやら僕を怒鳴りつけたのはパフォーマンスだったようです。

利用者が増加する中スタッフは増えず自分たちばかり負担が増えていく、そんなフラストレーションが溜まっているスタッフの溜飲を下げるために、あえて上役に噛みついた、ということみたいです。

この管理者は実は僕の10年先輩なんですが、この意見を聞いて僕は言葉を選ばずに言わせていただくと、『だからお前は出世できないんだぞ』と思いました。

実際にその管理者の方にもお話させていただいたんですが、そもそも管理者にとって1番の目的は『スタッフの確保』だと思うんです。

だとしたら上役に噛みつくのではなく、いかに採用コストを出してもらうかを考えるのが重要だと思うのです。

上役をみんなの前で怒鳴りつける事で、「よーし、もっと採用コストを出そう!」と思ってくれれば良いのですが、上役も人間です。皆の前で恥をかかされたらいい気持ちはしないと思うんです。みんながみんな僕のように良い人ではないのです。下手をすれば逆効果で全く採用に関して力を入れてくれなくなる可能性もあるのです。僕は違いますが、良い人なので。

だとしたら管理者がやるべき事は、利用者が何名増えると利益が何%UPして、これだけ採用しても利益が確保できる、という事を『数字』で示すのが正しいやり方だと思うんです。

実際に僕は、社長に対してそれをやりました。

だから、利用定員の増加もすぐに認められましたし、採用コストも了承してもらっています。

管理者なら目的を達成するためにはどうすれば良いのかを1番に考えるべきであり、パフォーマンスをする事で目的が達成できるならすれば良いと思いますが、今回のケースは絶対にアプローチは間違っています。単に管理者がスタッフに対して良い格好をしたかっただけだと思います。もう1回言います、だから出世できないんだぞ。

まぁ僕は良い人でそして優秀ですから、このように全てを理解しております。

だからいくら管理者にみんなの前で怒鳴り散らされたって全く腹は立ちませんし、逆に利用者増加とスタッフ獲得という目的のために自分がどうすれば良いのを改めて考える良い機会になり、もっと頑張ろうと思えました!


・・・ん?ってことは、管理者の方が怒鳴った事は、僕にやる気を出させたのでアプローチとしては合ってるのかな?

彼は出世するかもしれません。


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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