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【創作大賞感想】”あの頃”の記憶はサイダーの泡のように

去年の10月頃でした。友人のおだんごさんからこんなLINEをもらいました。

ただただコッシーさんに見せたいnoteを見つけた

メッセージと一緒に送られてきたリンク先にはぷにょさんのnoteが貼られていました。

こんにちは。はじめまして。お腹が「ぷにょ」っとしてきたアラフォー親父です。 知的障害のある次男と、きょうだい児である長男長女とのドタバタな日常や、日頃の妄想などを絵に描いていきたいと思ってます。

ぷにょさんのプロフィールより

アラフォー、お腹が「ぷにょ」、そして知的障害のある息子さん。もうこのプロフィールを見るだけで他人とは思えませんでした。ただの”親近感”だけでは片づけられない想いがありました。
ぷにょさんの【しょーちゃん(次男さん)】の記事をいくつか読ませていただきましたが、その優しい世界に胸がいっぱいになって目頭が熱くなりました。
そして悩みながらも子供を愛する父親の姿にとても勇気をもらったことを覚えています。

ちょうどその頃、息子の進路のことで悩んでいた時期で、そんな僕におだんごさんがプレゼントしてくれたのだなと思いました。
すぐにぷにょさんをフォローしました。するとぷにょさんも僕もフォローしてくださり、そこからお互いの記事を読んだり、コメントなどの交流が始まりました。


そんなぷにょさんが創作大賞に作品を応募されました。

時代は昭和後期から平成初期、ぷにょさんが子供の頃に山奥で暮らす田舎の祖父母の家に帰省された時の想い出を美しいイラストで表現された作品です。

ここまでの田舎暮らしを僕は体験したことはありませんが、それでも不思議とぷにょさんが描かれた情景がすんなりと浸透して、まるで自分が田舎暮らしを経験していたかのような錯覚を覚えました。
おそらく誰しもが体験している”子供の頃の記憶”とリンクをしたのだと思います。

川でずぶ濡れになりながらザリガニを捕まえたあの頃。
学校の帰り道、大して美味しくもない花の蜜を吸っては「うまー!」と喜んでいたあの頃。
裏山でビニールシートを敷いただけの秘密基地にコッソリと集まるだけで何だか悪い事しているような気持ちなったあの頃。

まるでサイダーの泡のように消えていた”あの頃”の記憶が、ぷにょさんの作品と共にシュワシュワと蘇ってきました。
思わず「懐かしい……」とこぼしてしまうほど、ノスタルジックな想いになりました。でもそれは決して切ないわけではなく、じんわりと胸が温かくなるような心地よさがありました。


【あの夏は、サイダーの泡と】はぷにょさんが約1ヶ月ほどかけて丁寧に丁寧に描かれた作品です。
ぷにょさんは「描くことが本当に楽しくて仕方ないという気持ち」でこの作品と向き合われたとのことです。
漫画自体のクオリティがとても高く素晴らしい作品ですので、苦労されたこともたくさんあると思いますが、ぷにょさんが楽しく描かれたことが伝わってくる本当に素敵な作品でした。

きっと読んだ方は”あの頃”の懐かしい記憶が呼び起されるのではないかと思います。
いずれまたサイダーの泡のように消えてしまう淡い記憶かもしれませんが、この夏くらいは浸っても良いんじゃないでしょうか。


ぷにょさん。
本当に素敵な作品をありがとうございます。
いつもは親近感を抱きまくっているまるで同志のようにぷにょさんのことを思っている僕ですが、この作品を拝見して、創作については別次元の方だと改めて痛感しました。
お忙しいとは思いますが、ぷにょさんの作品が大好きですのでまた機会があれば是非漫画を描いて欲しいなと思っています。

お疲れ様でした。そしてこれからも仲良くしてください。


コッシー


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#あの夏はサイダーの泡と
#おだんごさんいつもありがとう

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