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ムツゴロウさんのような気持ちで

最近息子がPCに興味が出てきて僕のマネをしてキーボードをパチパチするのにハマっています。記事を書くのにめちゃくちゃ邪魔ですが、その姿が可愛過ぎるのでなかなかやめさせることが出来ず葛藤しています。

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こんにちは、コッシーです。


さて、今日は奥さんのおじいちゃんのケアマネと打合せをしてきました。

話の経緯はコチラに書いてあるので、分からない方はまずこちらを先にお読みください。


打合せはおじいちゃん、叔母さん、ケアマネさんそして僕の4人で行いました。今日は日曜だったため息子が学校を休みで奥さんは息子と家でお留守番でした。

約束の時間は13時だった為、少し前に叔母さんの家に行きました。叔母さんの家に入るとリビングのソファに見知らぬ女性が座っていました。おそらくケアマネさんだろうと思い軽く会釈をすると、その女性はスクッと立ち上がり、

「初めまして。○○さんのケアマネをしているSです。本日は私におっしゃりたい事があるとのことで、どのようなことでしょうか?」

と早口でまくしたてました。敵意ビンビンで僕を見るその目はまるで親の仇と対峙しているかのようでした。

でもケアマネさんの気持ちも分かります。おそらく叔母さんからは姪の旦那で【介護関係に詳しい人】とか【介護事業所の責任者的な人】が話をしたいと言っていると伝えたんだと思います。

僕が逆の立場でもきっと良い気持ちはしませんし、警戒するかもしれません。

しかし僕はケアマネさんとケンカをしにきたわけではありません。おじいちゃんの状態の確認と見学先のグループホームへ一報入れてもらうようお願いにきたんです。

敵意むき出しでシャーシャー言ってる相手に僕も同じように牙を向いてしまってはお互い怪我をしてしまうだけです。

これまでも牙を向く相手とたくさん対峙してきました。その度にムツゴロウばりに「よぉ~し!よし!」とワシャワシャして最後には仲良くなってきました。

ケアマネさんがシャーシャー言うくらいなら余裕です。ムツゴロウさんのようにたとえ首筋に一噛みされようが暖かく包み込んでやります!


コッシー(以下コ)「初めまして。コッシーと申します。今日はお時間いただきありがとうございました。そしていつもおじいちゃんを見ていただきありがとうございます。」

まずは笑顔で日ごろの感謝を伝え、緊迫した空気を和らげます。

Sさん(以下S)「いえ、それでご用件は?」

コ「はい。今こちらでおじいちゃんの入居を検討していることはご存知だと思います。最近のおじいちゃんの様子を見ると僕もSさんのおっしゃる通りグループホームが合うと思います。」

相手の意見を尊重し敵対意識を失くさせます。

コ「ただ情報を全て把握しているわけではないので、よろしければもう少し詳しい情報を教えていただいても良いですか?」

S「大丈夫ですよ。具体的にどのような事ですか?」

コ「デイサービスでの様子やショートステイの様子を教えていただいてよろしいですか。」

S「こちらをご覧ください」

Sさんからデイとショートのモニタリングを拝見させてもらいました。

穏やかな性格のおじいちゃんはどちらの施設でも大人しく他の利用者やスタッフさんに迷惑などはかけていないようでした。ただ稀にフラッと外に出ようとすることがあり、そういう部分では常に目を光らせる必要があるみたいです。

それを考慮すると(一概には言えませんが)多人数を支援する特養などよりはやはり少人数のグループホームが合っているように思えます。

コ「やっぱりグループホームが良いですかね?」

S「私もそう思います。○○さんの性格や状態なら断られることはないと思います」

コ「分かりました。ありがとうございます。見学は家族で行く予定ですが、大変申し訳ないのですが、グループホームの方におじいちゃんの情報等々のご連絡だけお願いできないでしょうか。先方も前もって情報があれば対応をスムーズだと思われますので。」

S「分かりました。グループホームの方に情報を送っておきます。あの…あと…本当は会社からは禁止されていますが、私も付き添います。やっぱり気になるので。」

コ「いやそういうことでしたら大丈夫ですよ。ちゃんとSさんには報告しますので(ニッコリ)。」

S「お気遣いありがとうございます!ではお願いいたします!」


相手の意見一旦受け入れ常に笑顔で対応しつつ自分の要求を飲んでもらう、これが交渉力だと思います。最初は殺し屋のような目つきで警戒していたSさんでしたが最後は尻尾を振ってじゃれてくる子犬のようでした。これぞ介護業界のムツゴロウの力です。


というわけで、グループホームの件は来週中にケアマネさんが見学の手配をしてくれる予定です。見学の予約は自分たちでやらないといけないと思っていたので助かります。ワシャワシャした甲斐がありました。

ただ打合せ自体はものの30分で終わったんですが、ちょっとワシャワシャし過ぎたのか、ケアマネさんは完全に僕に心を開きまして、今の会社の不満をツラツラと語り始めました。

やれサービス残業が多いとか、利用者に寄り添えないとかいろいろ不平不満を聞きまして、最後には、「○○市(僕の会社のある市)だったら全然通えますよ!」とか「通所や訪問系なら結構経験あります!」とアピールが始まってしまいました。

これ以上ムツゴロウのようにワシャワシャしたら飼わないと(雇わないと)いけなくなりそうだったので、ケンシロウのように眉間に皺を寄せて話を聞きておりました。

ケアマネさんは秘孔を突かれる予感がしたのか、話を切り上げて帰っていきました。


こちらに敵意をもっている相手に対してはムツゴロウさんのように全てを包み込む気持ちで接すると心を開いてくれますが、あんまりワシャワシャすると依存される可能性がありますので、ムツゴロウとケンシロウの間くらいがちょうど良いと思います。


それではまた。

コッシー

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