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腰を抜かす話

健診の開始時間が10:30からなんですが、大勢の人から「遅いけど大丈夫?お腹空かない?」と心配されます。#食いしん坊キャラじゃないぞ

こんにちは、コッシーです。


さて、突然ですがギックリ腰になったことはありますか?僕は今までの人生で2回ほどギックリしています。

一度目のギックリは、今から6年程前です。その日は家族でサーカスを観に行く予定でした。

前日にある男性利用者を車イスからベッドへの移乗を行っていました。状態が悪くなり病院にお連れした際に病院の看護師さんや技師さんから「ベッドへの移乗をお願いします」と検査の度に言われました。

レントゲンやMRIなどいくつも検査をしましたので、何度も車イスとベッド間の移乗を行い、その利用者さんは結構身長があり体重も重かったため、移乗マスターの僕も腰に多少の違和感を抱いておりました。


サーカス当日の朝もなんとなく腰が重いような気がしましたが、それでもサーカスを観に行けることなんて滅多にありません。無理しなければ大丈夫かなと信じてサーカス会場へ向かいました。

その日見たサーカスは結構本格的でゾウやキリンなどの動物を操ったり、ものすごい高い位置での空中ブランコなども披露していました。

2歳くらいだった息子は大きな動物を前に怖がって泣いていました。とてもジッと席に座っていることができず、僕が抱っこして立ったままサーカスを見ていました。

そうこうしているうちにメインイベントのライオンの登場です。その迫力は他の動物の比でなく会場もその日一番盛り上げっていました。その盛り上がりに対しても息子は怖がり泣いて僕の腕の中で暴れていました。

暴れる息子を抱きながらもサーカスを観ているとライオンが「グゥァオーーーー!!」とその日1番大きな声で吠えました。その時です。僕の腕の中にいた息子が驚き逃げようとして腕から抜けました。「危ない!」と落ちそうになる息子を抱き抱え直した時です。

『ギックリ』

鈍い音と共に僕の腰を激しい痛みが襲いました。

痛みと一緒に腰周辺に上手く力が入れられずになり、転びそうになるのを必死で堪えました。

今転んだら息子も危ない!絶対に絶対に倒れてなるものか!うおおお!!

異変に気付いた奥さんが駆けつけて息子を抱いてくれました。その刹那です。腰からゆっくりと砕け落ち膝をついてから、全く立てなくなりました。

まるでスローモーションのようにガクンガクンと倒れていく僕を見て奥さんは大爆笑していました。#絶対笑うとこじゃないだろ

当然サーカスどころではなく、奥さんの運転ですぐに帰宅しました。病院に行くことも考えましたが、とりあえず動きたくなくその日は1日中寝ており、多少良くなった次に日に病院を受診して目出度く【ギックリ腰】と診断されたのでした。


二度目は2年程前の事です。

実は僕は家のお風呂掃除が好きなので我が家のお風呂掃除担当は僕なんです。これは決して覇王色の奥さんから無理強いされているわけではなく、純粋にお風呂掃除が大好きなんです。#庭の草抜きは無理強いされています

カビキラーでカビを除去して真っ白になる床や、水垢が取れて輝きを取り戻すバスタブなどを見ると心が洗われる気がします。だから僕は定期的にお風呂掃除をしていました。

その日も気合を入れてお風呂掃除を行っていました。特にその日は頑張っており普段あまりやらないような場所までゴシゴシ磨いていました。

お風呂の洗面台というかカラン(蛇口)の下にある台は分かりますかね。

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こういうの

その台の下に部分を洗おうと出しっ放しのシャワーを片手にもう一方の手にスポンジを持って屈んだ瞬間でした。

『ギックリ』

二度と聞きたくなかった地獄のノイズを再び耳にした僕に一度目とは比べ物にならないくらいの激しい痛みが腰に襲い掛かりました。

「うわあああ!」

余りの痛みに叫びながらその場に仰向けに倒れ込みました。

お湯を出しっ放しにしていたシャワーが噴水のように勢いよく真上に出ていきます。上に出たお湯は重力に逆らえず仰向けに倒れている僕に容赦なく襲い掛かります。

顔面にシャワーを浴びながら懸命に助けを呼び、駆けつけた奥さんが仰向けに倒れながら滝行を受けているような僕の姿を見て大爆笑していました。

「ダ…ズ…ゲ…デ…ゴボゴボ…」

また次の日に病院に行き二度目の【ギックリ腰】の診断がされました。#4年ぶり二度目


そんな僕の波乱万丈なギックリ人生ですが、それ以来腰の具合で何となくギックリしそうな雰囲気が分かるようになりました。

腰が抜けそうな感覚と言うか、気を抜くと『ギックリ』しそうな気配がする日がたまに訪れます。そんな日はなるべく腰に負担がかからないよう過ごすようにしています。

今日朝起きると正に腰が抜けそうな感覚がありました。ギックリマスター2級の僕は「これはやばいぞ」とすぐに分かりました。

今日もお仕事でしたが今日は腰に負担をかけないようにしようと決めて、午前中はソロリソロリと過ごしました。するとそれが功を奏したのか午後からは腰が抜ける感覚は無くなりました。

腰の痛みが無くなった僕はまるで水を得た魚、鬼に金棒、豚に真珠状態です。#誰が豚だ!

調子に乗った僕は施設に届いた組み立て式のチェストを組み立てました。

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この組み立てが思いのほか楽しくてさらに調子に乗った僕はなんと2個目のチェストに手をつけるというハリキリぶりを発揮してしまいました。

1個目を組み立ててやり方を完全に把握した僕は、2個目は鼻歌を唄いながら余裕で組み立てました。しかし完成直後に腰に違和感を感じました。いやもう違和感なんて生易しいものじゃなく腰が痛くなりました。

このまま無理をするとチェストを組み立てた僕が崩れるという逆転現象が起きてしまう予感が漂い始めたため、そこから歩行器の入居者よりも遅いスピードで動きました。

今のところ三度目の地獄のノイズは聞こえていませんが、予断を許さない状況であるのは間違いないため、どうか皆様におかれましてもコッシーのコッシー(腰)の無事を案じてくださると幸いです。#これが言いたかっただけ


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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