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相談に乗る男

普通に忙しい日をバタバタと表すのなら、今日はバタバタバタバタサマンサタバサな1日でした。#サマンサタバサって口に出したくなるよね

こんにちは、コッシーです。


さて、今日は奥さんが早朝から予定があったため、午前中お休みをいただき息子を送り出した後で(いつも通りストーキングしたよ(^O^))、会社に行ったわけですが、なかなかに濃い1日が僕を待ち受けておりました。

月末月初はもともとやる事が多く、今日も結構仕事が溜まっていたんですが、そんな日に限っていろんな方から相談を受ける1日でした。


トップバッターは訪問介護のサ責のOさんでした。

僕が会社に着いた瞬間、待ち構えたいたかのように「相談があります。お時間よろしいでしょうか」と言われました。

有無を言わなさい切迫した雰囲気を感じたため、自分の仕事は後回しにして相談に乗ると、どうやらお父様の具合があまりよろしくなく、もしかすると今日明日が峠かもしれないとのことでした。

普段のOさんは冷静沈着で何事にも動じず落ち着いて対応してくださるのですが、今日は全く余裕が感じられず、それが表情にも出ていました。

Oさんの今日のスケジュールを確認して、他のスタッフに引き継ぎをして今日明日と休みを取らせました。明後日以降はまた相談しましょうとして、すぐに帰宅させました。

Oさんは「大丈夫です、やります」と言われていましたが、お身内がそういう状況で普段通り仕事をする方が難しいと思います。大きなミスをして入居者に危険が及ぶ可能性もあります。何より自分ならきっと父親や心配する母親の側にいてあげたいと思いますので、Oさんにも「お父さんとお母さんの側にいてあげてください」と伝えて帰ってもらいました。責任者の鏡と呼んでください。忙しいのでサインはまた今度ね。

さて、介護保険に携わった方なら分かると思いますが、月初というのは【レセプト請求】をしなければなりません。その月の介護サービスの実績を利用者ごとにケアマネージャーにFAXするという作業があります。

うちの訪問介護ではその役割をOさんが行っていました。しかし今日と明日Oさんはいません。Oさんは「レセもあるのでやります!」と言ってくれましたが、そこは責任者としてやっぱりカッコつけたいじゃないですか、「大丈夫!なんとかするから!」と言って送り出しました。

カッコつけたからにはやるしかありません。とり急ぎOさんを安心させるために今日中にレセをやってやろうと覚悟を決め、「うおおおお!」とレセ作業を進めていたんですが、そういう日に限って別の方から相談を受けたりするのです。


次の相談者は入居者のTさんでした。

Tさんは認知症の男性の入居者で、「そろそろ退院を…」とよく言われます。日によってその頻度は違いますが、多い時は30分おきに言われます。その都度「今度先生に相談しとくね」と伝えると「お願いします」と言って去って行きます。今日はその頻度がまぁ多かった。

僕が「でやあああ!」とレセをやっていると、Tさんがひょっこり事務所に顔出して、「お話があります」と真剣な眼差しで言われます。そんな時、「はいはい退院でしょ。また今度先生に聞いておくから」なんて絶対に言ってはいけません。Tさんにとっては初めての相談です。こちらも初めて相談を受ける気持ちでお話を聞く必要があります。

「もうそろそろ退院をしたいんだが」

「分かりました。今度先生に確認してみます」

「お願いします」

・・・5分後。

「おりゃあああ!」

「お話があります」

「なんでしょうか」

「もうそろそろ退院をしたいんだが」

「分かりました。今度先生に確認してみます」

「お願いします」

・・・5分後。

「きええええ!」

「お話があります」

「な、なんでしょうか」

「もうそろそろ退院をしたいんだが」

「わ、分かりました。こ、今度先生に確認してみます」

「お願いします」

・・・5分後。

「ほおおおお!」

「お話があります」


誰か助けてください!!!


さすがに見かねたスタッフさんが助け舟を出してくれました。無限ループにやられるところでした。


【レセを今日中に終わらすんや!】もうそれだけを考え、「ふんふんふん!」とレセを進めていたんですが、ここで本日最後の相談者が現れます。

福祉用具貸与事業所の管理者のO君です。

O君とはかれこれ10年以上の付き合いになるのですが、年齢も近いせいか昔からよく呑みに行き、会社の将来の事とかを熱く語り合う仲です。そんな苦楽を共にしてきたO君から電話で「ちょっと相談が…」と言われたら、たとえバタバタバタバタサマンサタバサだったとしても、「忙しいから後にして」なんて事を出来るわけがありません。#サマンサタバサって言いたいだけ

「どうした?何かあった?」

「いや実はですね、ちょっと言いにくいんですが…」

まさか辞めるとか言わないよな、と不安が頭を過ります。

「一緒に鬼滅の刃を観に行きませんか?誰も行く人いなくて。ほらコッシーさん好きだったでしょ」

「ごめん、後にして」ガチャ

いくら可愛い後輩でも乗れない相談もあります。というか鬼滅はもう観たっちゅーねん。


O君の相談はガン無視して、「せいやあああ!」とレセを進めまして、何とか今日中に全てやりきりました。

これでOさんは明日も安心して休むことが出来るので本当に良かったと思いますが、今日やろうと思っていた僕の仕事が全く出来ておらず、明日からどうやって乗り切ったら良いかが分からないので、誰か相談に乗ってくれませんかね。#明日もバタバタバタバタサマンサタバサ


現場からは以上です。それではまた。

コッシー

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