【発達障害】ADHDの投薬治療したけど質問ある? 〜ストラテラ編

生きづらフレンズ諸氏、お久しぶりです。今日も何とか生活をやっていますか? 木染維月です。


さて、今回は以前書いた記事「ADHDの診断行ってきたけど質問ある?」の続きです。投薬治療編。


この記事ですが、ほぼ注意喚起みたいな目的で書いています。ストラテラは初期の副作用が本当にしんどいお薬です。何が副作用か把握しておくだけで結構違うと思うので、その助けになればと思ってこの記事を書きました。
そんなわけで、しんどい副作用の話ばっかりしてます。読んでいてあまり面白い記事ではないです。




【輝け!発達障害くん!】


その前に〜?
ストラテラってな〜〜〜〜〜〜〜〜〜に??


……ということで、筆者が飲んでいるのはストラテラというお薬です。


ADHDの薬は3種類あり、コンサータ、ストラテラ、インチュニブがそれぞれの薬品名です。

コンサータは即効性があり、飲んだその日から効果を得ることができます。もとは過眠の薬だったらしいです。ただし成分が覚醒剤と類似していることからたびたび処方が問題視されており、処方の条件も厳しくなっています。処方は認可制なので、処方できる病院とできない病院があります。

ストラテラは1ヶ月程度継続して飲まなければ効果を得ることができません。もとは抗うつ薬だったらしいです。青いカプセルに入っていることで有名。副作用がえげつないことでも有名です。一時期メンヘラ界隈で「ストラテラの青さを知る人よ」というネタが流行っていました。嘘です。

インチュニブはよく分かりません。これも1ヶ月程度飲まないと効果を得られないです。もとは血圧の薬だったらしいです。一時期飲んでましたが、血圧低下による倦怠感、眠気、目眩などの副作用があります。




【予想される効果・副作用一覧】


結論だけ知りたい人はここで読むのをやめていただければ。スキボタン押してってね。


まずは副作用。

ストラテラは副作用が激しい薬です。飲んでいく過程でだんだん副作用はなくなっていくと思われますが、初期の副作用は本当に辛い。後述しますが筆者は冗談抜きで死にかけました。
副作用が辛ければ、医者の言うことは無視して一度服薬をやめましょう。


・睡眠が浅くなる(中途覚醒もする)
・めちゃめちゃ喉が乾く
・食欲減退
・吐き気
・感情が“無”になり生きている実感がない
・心拍数が上がり苦しい
・暴力性が増す(筆者はなかった。全ての副作用に言えることだけど人による)
・アイデアが出なくなる

また、ここに書いたもの以外で「希死念慮に苛まれる」というのもあります。ストラテラ投薬中の希死念慮とストラテラ自体は無関係とされていますが、筆者は絶対嘘だと思っています。
というのも、Wikipediaのアトモキセチン(ストラテラ)のページによれば、

アトモキセチンは全ての医薬品の中で、2番目に自殺未遂の報告が多かった。

とのこと。

ストラテラもインチュニブもまだ新しい薬ですから症例が少なく、医者でも分かっていないことはたくさんあります。しかしこれだけの自殺未遂者がいるのが現実ですから、ストラテラと希死念慮には何らかの関係がきっとあるのでしょう。副作用と捉えておいて間違いないと思います。
ストラテラ服用中にどうしても死にたくなってしまっても、どうか早まることなく冷静に「断薬」という判断をしてほしいです。




次に効果ですが、これはあくまで筆者の体感です。副作用もそうですが、人それぞれなので一個人の体験談としてお読みください。

・物を取りに行ったはいいものの「あれ、何しに来たっけ?」となるADHDあるあるが投薬中ほぼなかった
・物事を順序立てられるし、順序立てたのにすぐ忘れるといったことがない
・投薬中、脳内が完全に静かだったわけではないが、投薬をやめたらうるささが増した。マシになっていたということだと思う
・感受性がはたらき過ぎなくなる(副作用に記した「感情が“無に”になる」のポジティブな面)
・重大な忘れ物をしない
・「あれをやろう!」と思ったような気がするけどあれって何だったっけ……(5億年後に思い出す) みたいなやつがない。そもそも忘れない
・時間を守れる
・日中の眠気がない
・朝起きられる

などがあります。





【投薬日記 第1週(10mg/日)】


初週はごく少量のストラテラ、それと副作用を抑える胃薬として「スルピリド」という錠剤を処方されました。

スルピリドは量によって効果が変わるお薬で、少量だと胃薬、中量だと向精神薬、多量だと統合失調症に効果があるそうです。今回は少量。

ストラテラ、液体タイプもあるって聞いたけどよく分からないです。不味そう(小並感)

〈感じた効果〉
・なし

〈出た副作用〉
・喉の乾き




【第2週(40mg/日)】


一気に薬を増量され、小さな錠剤1つだったのが朝晩カプセル2つ(20mg)ずつになります。スルピリドも継続して出されます。

後で分かったことですが、たぶん処方ミスです。普通は一気にこんなに増やされません。
効果を感じないでもないのですが、それ以上に副作用が酷く、とてもじゃないけど生活してられないです。

人間は食事と睡眠によりストレスを解消している部分があると思うのですが、下記の副作用が酷すぎて食事と睡眠がむしろストレスになります。ストレス蓄積RTAかと思った。マジ限界。

〈感じた効果〉
・朝起きられる
・日中の眠気がマシになる
・興味がないことを前にした時の眠気もマシになる
・比較的集中できる

〈出た副作用〉
・感情が“無”になり生きている実感がない
・食欲減退(食事が苦痛なレベル)
・吐き気
・眠りが浅くなり過ぎる(中途覚醒、眠れなくなる。この期間は1日に合計2〜3時間しか眠れず)
・三大欲求全てがなくなる
・激しい動悸(120/分。不整脈レベル)


このあと投薬ストレスから過呼吸を起こし、一時断薬。インチュニブに薬を変更しますが、3週間後に量を減らしてストラテラ投薬を再開します。




【断薬明け第3週(30mg/日)】


30mg、日に3錠と書いてありますが、副作用を警戒した私は医者の言うことを聞かず、飲んでいたのは1日に1〜2錠でした。スルピリドも継続。

その甲斐あって最初はほぼ副作用なし。感じた効果はこの先だいたい似たようなかんじなので割愛します。

〈出た副作用〉
・少しの食欲減退
・喉の乾き



【第4週(30mg/日)】


ここでも言うことを聞かず、飲んでいたのは日に2錠、20mg。しかしこの週、異変が起きます。

そう!クソデカ希死念慮!!(大声)

主治医曰くストラテラと希死念慮の関係性は立証されていないらしいですが、ここでは副作用の括りに入れておきます。理由は冒頭に書いた通り、ストラテラと希死念慮は関係しているに決まっているからです。

この希死念慮が「死にたいな〜」程度のものではなく、実際に自殺企図を行う程度のものなのでヤバいのです。書いても面白くないのでお気持ち的な話は割愛しますが、筆者はこの期間に自傷や自殺企図を繰り返す羽目になり、めちゃめちゃ大変でした。

この記事をお読みのストラテラ投薬中の方、冒頭でも書きましたが、もし希死念慮に襲われてもどうか早まらないで断薬をしてください。その希死念慮はあなたの意思とは関係ないところから来る、言わばニセモノの希死念慮。どうか囚われず、一度投薬をやめて、生きてください。

〈出た副作用〉
・希死念慮
・食欲減退(希死念慮に助けられてかなり激しめ)
・喉の乾き



【第6週(30mg/日)】


この段階で筆者はこの希死念慮がストラテラの副作用だと気付いていなかったので、変わらず日に2錠、20mgのストラテラを服薬しています。
またこの時点で病院に駆け込めれば良かったのですが、お金がなかったので断念。この週もクソデカ希死念慮と戦っています。



【第7週(30mg/日)】


この週は主治医に希死念慮の相談をします。が、医学的(?)にはストラテラと希死念慮の関連性は認められていないらしいので、ストラテラは続行、追加でリーマスという薬を処方されます。が、飲んでません。

この週の途中で突然ぱったりと希死念慮が消えて以来、特に目立った副作用はなくなり、今に至るまで安定してストラテラの服薬を続けています。なので服薬日記はここで終わりです。
効果もちゃんと出ていて、たまに薬を抜くと素の自分の社会不適合さにびっくりします。

危うく死にかけはしたものの、ストラテラ服薬を始めて生活が大きく改善されたのも確かです。
副作用が緩和されるまではマジで死ぬほど本当にクソしんどいですが、絶対に生活はマシになります!頑張ってください!!!




【おまけ ADHD処方薬と希死念慮の関連性について】


冒頭でADHDの処方薬は3種類あると書きましたね。

薬の作用で希死念慮が出る可能性が最も多く指摘され、関連性が疑われているのはストラテラです。冒頭で引用したWikipediaにもあるように、筆者含め多くの自殺未遂者を出しています。

しかしコンサータ、インチュニブでも一定数、希死念慮に苛まれるADHDの方々が散見されています。

これはおかしな話です。インチュニブはともかく、コンサータに至っては明るくなりこそすれど、暗くなる道理はありません。だって覚醒剤と似たような成分やぞ。

しかし道理があろうとなかろうと、希死念慮に苛まれる人たちが見られるのは事実なのです。であれば何らかの理由があるはずですね。


さて、ここで基礎に立ち返りましょう。ADHDとは何ぞ?
不注意や衝動性、多動性などが学業や生活に悪影響を及ぼしその状態が6ヶ月以上続いて云々……みたいな話は今はよしましょう。ADHDの原因は未だ明らかにはされていませんが、可能性として考えられているのは主に2つです。

①大脳にある前頭前野の機能調節に問題がある
②脳内の神経伝達物質が不足している


ここでは②の方を話題として取り上げたいと思います。
この脳の神経伝達物質というのがだいたいノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンといったものです。

ここから先は私の知識不足により全く見当外れなことを書いている可能性があるのですが。
見ていただきたいのがこちらのブログ。セロトニン優位の希死念慮効果について指摘されています。

https://ameblo.jp/kyupin/entry-10084449534.html

ここで登場するSSRIというのが今回で言えばストラテラに当たるそうです。

つまりどういうことかというと。

このSSRIというのは、セロトニンの再度取り込みを阻害する(まぁセロトニンをどうにかするんだなと思ってくれればいいです)薬。薬がセロトニンの再取り込み阻害することで一時的にセロトニンの量のバランスが崩れ、それが希死念慮を引き起こしている可能性がある、ということらしいのです。

そのSSRIというのに該当するのは3種類の薬でストラテラだけなのですが、同じくADHDに効く他2種類の薬でも脳内で似たようなことが起こっててもおかしくないんじゃね……?という話。医学的な知識も根拠もゼロです。許して。



あとはもう単純に、コンサータの副作用として「自律神経失調」が挙げられています。ここから来る希死念慮である可能性もありますね。

それからストラテラについてもう1つ。
ストラテラを服用すると、脳の酸素消費量が増えると聞いたことがあります。そして体内の酸素濃度が一定値を切ると、人は死にたくなります。ストラテラを服用し、脳の酸素消費量が増えたことで体内の酸素濃度が減っていることも関係あったりするんじゃないか……と思っています。あくまで医療知識皆無の一般人の憶測です。


それともう1つ、ADHDのは脳の覚醒レベルが低い状態にある症状を伴っていますから、薬を飲めばそりゃ脳の覚醒レベルが上がります。
そこで思考がクリアになり、普段は考えが及ばなかったような現実に思考が行き届き、いろんな現実が見えてしまって死にたくなる……という流れも有り得るのではないかと思います。この場合悪いのは現実なので、環境を変えると改善するかもしれませんね。

あとは、午後ならコンサータの離脱症状である可能性。まぁ覚醒剤ですからね。怖いね(ストラテラ族並感)





まぁ繰り返して言いますが、筆者には医学的な知識は全くありません!!!全然見当違いなことを書いてても何の責任も取れないし、話半分程度に読んでくれよな!!ガハハ!!!

ネットの情報を信じるな。ネットの情報で信じていいのは体験談だけです。ただでさえ未だ不明点が多いADHDとかいう謎の先天性生きづら症候群のもとに生まれてしまった我々は、情報提供をし合って経験知を積み重ねていくしかないのです。

てか薬より理解あるパートナーの方が効くんじゃね? 副作用ないし。


おわり

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