三十路インタビュー: Alina


今回のインタビューは実習先で国際ボランティアをしている子。

ボランティアといっても保険や住宅についてはドイツ国が払ってくれて、プラス食料代で220€。さらに!!!お小遣いを120€もらえるという。

彼女は『食料が220€は少なすぎるわ。』ととても寂しそうに嘆いていたけど、それについて嘆くならその半分以下の食費で楽しんでいる目の前にいる私はどうなるのだぁぁぁぁ。。。涙
 
 
と言いたかったがそれはまた別の話。 
ということで、今回のインタビュー記事は私の実習先の Friedenskreisにいる海外ボランティアの人。フロムウクライナ。Alinaさんです。
 

※このインタビューをさせてもらったのは私の実習先Friedenskreisという団体で、この団体については、、、https://note.com/kosokosolife/n/na89dbd23727d  
 

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《 簡単に自己紹介をお願いします 》
ウクライナ出身のAlinaです。大学ではドイツ語と英語を学び『翻訳』をテーマに学位を取得した。 卒業後はウクライナでフリーランサーの翻訳家として働いていて、ここに来る前はドイツのハンブルグにあるウクライナ国駐在所でも働いていた。 その駐在所の仕事は自分にとっての最高の仕事場だった。内容としてはドイツ語の話せないウクライナ人の通訳や書類の準備等を助けたりしたり、ハンブルグで国際的な会議がありウクライナ人が来るとなるとホテル等予約したりした。働いていた時にウクライナとロシアの国際問題があったからそれについての展示会や会議もオーガナイズドもして実際にウクライナがどうなっているのかについて写真展示会をした。

そしてオーストリアのウィーンで半年間 Friedenskreis のような市民団体で国際ボランティアをしていた。その時には学校で避難民についてワークショップを企画実行したりした。そして空いている時間には自分も避難民へのボランティア活動をしたりした。具体的に統合教育(全ての人が同じ教室で学べる教育)のため、外国語や反差別などについてのワークショップを手伝ったわ。
 
 
 
《あなたのここでの仕事は何ですか?》
今年の9月からここにいる。(このときは10月の初めなので彼女がここにきて1ヶ月ちょっと)今の仕事は基本的には海外からハレにくる海外ボランティアの面倒を見ることで、彼らの住居や保険、銀行口座開設、住民登録、そして問題があればすぐに彼らのもとに行く。
 
 
 
 
《なぜ教育に興味があると聞きましたが、なぜ?》
教育を通して国際的な目線を持たせることはできると思うし重要だと思うから。 ウクライナでは公的(市や国)な援助が少ないし、ここではそのアイディアや考え方を学びたい。学校の授業ではそういった世界との繋がりや国際的な目線について学ぶことが出来ない。例えば『カカオ』はチョコレートの材料だけど、カカオがどこからどう来ているのかという小さな背景を知るのは大事だと思う。世界では何が起きているのかなど、そういった背景を知ることで異文化についても知れるし、世界に対する目線を持つこともできる。
またこういったテーマについて子どもたちが話し合ったりするのを見るのはとても新鮮で自分もいい意味で緊張するし刺激になる。
 
 
 
《背景について知ることの意味は? 》
背景について考えることは意識的に生きるという意味ではとても大事だと思うの。そしてその知識を含めての一つの意見を持つことはその意見をしっかりと根拠づける為にも重要でその事象の後ろに潜んでいることを知るべきと思う。 例えば『有機栽培』かな。なぜ有機栽培という値段の高い野菜があって、なぜ有機栽培を買う人がいるのか、そういうことを知ることでも今の現状に対して何か責任が持てる様になると思う。
 
 
 
《実習を通して知りたいこと?》
ここでは私は自分の能力アップがしたい。それは教育に関してとか。あと自分がどこの方向に進んでいけるかの道しるべも求めているかな。通訳ではなくて、ワークショップを企画したりワークショップの講師についてのことでそういうことを学びたい。

 

《実際にドイツに来てどう?自分の故郷と比べてどう? 》
私のドイツに対するイメージは全体的にしっかりしているということ。始めてドイツに来たときは旅で来たんだけど『全てが私に合ってる』と思ったの。その時には基本的には旧西ドイツの所しか来てないけどね。
 
ドイツで気に入らないことは特にないけど、野菜が問題ね。ここでは野菜が完全に欠けている、無い。ウクライナにはたくさんのメロンの種類があって、、、私はそれが食べたい。笑

他にはトマトね、ドイツのトマトは時々、ゴムと言うかプラスチックのような気がする。笑
 
 
 《あなたこれからのプラン》
ここではあと14ヶ月お世話になるからもっとアクティブになる。今までやってきたことと、ここで学べることはまさに合っている。 最初にも言ったけど教育関係の方に少しづつ足を伸ばしていきたい。後は旅したいかな。昔ウィーンでお世話になった家族に会いにいきたいかな。実はまだ借りていたDVDを返してないの。笑
 
今まで色々とあったけど、今はやっといい流れが来てて、このことはすごく嬉しいからこそ、どんどんこの道を進んでいきたい。具体的な目標としては、やっぱりワークショップとか出来る講師になりたい。私が興味があるのは異文化交流だからこのテーマについてやりたい。
 

  
《あなたにとって幸せとは何ですか? 》
・  幸せとは私の家族。
・  人が笑ってて上機嫌なこと。
・  困っている人を助けられること。
・  一つ目標があって、達成して、次の目標に一歩に進めること
 


《著者の一言終わりに》
国際ボランティアを受け入れると見積もってそれぞれ生活費10万円で年間120万円。 国際ボランティアを年間100人受け入れたら1,200,000,000円。12億円。 
世の中もちろんこんな単純ではないのはわかっている。しかし日本のニュースから時に聞こえる単位がわからないお金の損失、悪用、オレオレ詐欺の被害額、そしてお金を配る日本のリーダー達を見ていると算数が苦手な私も悲しくなる。
 
こういう企画がどんどん増えていって、政治レベルではなく個人レベルでもっと色んな人と繋がって、親しくするべきではなかろうか。この活動はお金では払えないモノを生む、人と人、人と国との繋がりになる。 
私自身も彼女と知り合えて良かった。私の世界は水平に少し広がった。こういった小さなことが大きなことを帰る原動力になるのでは。。。  


この三十路インタビューについて→https://note.mu/kosokosolife/n/n6d359d08e7e0    


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