実習 in Friedenkreis

ドイツでは先生になる為の学部(教職)と教育学部は全く別の学部。私の学ぶ Halleにある大学の教育学部は教育思想や理論を学ぶが卒業と同時に社会教育士の免許が取れる。そしてその免許があればいわゆる、社会教育施設で働くことができるのだが、何が社会教育施設か?それは障害者施設(※学校は違う)や幼児教育も含まれる。また問題のある親のサポートやそういった子どもが生活する施設など幅が広い。

先生になるためにはもちろん学校での実習も多いのだが、私の在籍する教育学部でも実習は必須。合計12週間で週40時間働かなければならない。つまり月から金まで一日約8時間がっつり仕事をしなくてはならない。

ということで今回は私が実習をやらせてもらうところについてさらっと書きたいと思います。

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実習させてもらうのは“Friedenskreis“という団体。

今日はこの団体について紹介したいと思います。
HP→ http://www.friedenskreis-halle.de/index.php

この名前はドイツ語のFriedenとKreisという二つの言葉から成り立っている。日本語に訳すと“Frieden“→平和で、“Kreis“→グループとか円を意味する

だから平和を愛する『ヒッピーグループ』と訳されても間違いではないのですが、、ヒッピーグループと訳されたらキャリア組から勘違いされそうなのである平和団体というイメージでいきましょうかね。

この団体の区分はドイツ語で Verein。これは日本語で言うと市民団体である。私の実習をしたFriedenskreisは財政は個人や団体による寄付と市や国の補助金から成り立って。ま、NPOみたいなところだ。

(NPOとは?日本語リンクwikipedia→https://ja.wikipedia.org/wiki/NPO)

(Vereinとは?英語リンクwilipedeia→https://en.wikipedia.org/wiki/Eingetragener_Verein)

◎少しですが歴史(FriedenskreisのHP参照)

1989年の平和的革命(東ドイツでの自由を求める運動)は、私たちをはじめ多くの人に暴力のない社会や軍隊のないドイツ、戦争のない社会の実現を想像させた。そしてその目標実現のためにドイツ統一後ハレでは様々な市民や団体が集まりその経験を基礎に1991年に“Friedenskreis“ができた。そうな。

◎モットー、活動方針

このFriedenskreisは三つの部に別れている。

1. FriedensPOLITIK : 平和的政治(政治と平和というテーマを中心に学校でワークショップをしたり上映会をしたり平和を求める幅広い活動をおこなう)

2. FriedensDIENSTE : 平和的貢献(主に国際ボランティアの組織、企画、受け入れ)ドイツをはじめとするヨーロッパにはボランティアが多く、そういった経験を機会が多い。このFriedenskreisでも毎年ドイツから多くの若者を海外に送り、またこの団体でも受け入れる。

3. FriedensBILDUNG : 平和教育(いじめ差別などの出張授業や企画を行う)Bildungは日本語で教育や教養を表し、平和教育を中心とした追求を行う。平和と言うのは難しい概念ではあるが、いじめや差別そういったものへのアプローチもする。

そしてこの《平和》という概念。。。彼等のパンフレットにはこう書いてある。

• 平和は目標でなくあるべきもので、私たちが直接戦争に参加していないから平和であるというこではない。

• 私たちはある特定の価値観を導くものではない。

• 私たちは、ひとりの(いち)市民としてこの市民社会の構造や文化の変化に政治参加しているのである。

◎中心的テーマは以下4つ。

1. 非暴力運動の活動化や様々な問題に対して建設的に市民的な処理ができるようにすること

2. 生きる民主主義

3. 世界的な公正や正義

4. 変化する多様(性)


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