見出し画像

カギは事前の準備にあり。意思が弱くてもできる二度と遅刻しない早起き術


まえがき

「たけし、朝ごはんよ~!早くおきなさ~い!」
「う~ん、むにゃむにゃ。あと5分……」
 布団にくるまりながらそんな会話をしているうちに寝坊してしまい、遅刻ギリギリになってしまった。という思い出がある人も多いのではないでしょうか? 
 遅刻、というのはなかなか厄介なもので、日常誰もがやりうるミスでありながら意外とペナルティが重いものです。特に働き出してからの遅刻ペナルティは学校のそれの比にならない程もので、アルバイトなら最大で半日分の給料カット、正社員でも繰り返すと上司や周りからの信用を失って、ゆくゆくは取り返しのつかないことになってしまいます。
 そういうわけで、子供の頃は親が起こしてくれてなんとか遅刻を回避できていた人も、大人になったら自分一人で起きれるようにならないといけないのですが、これがどうして難しいものです。毎朝決まった時間に起きる。たったそれだけのことが意外と大変で続きません。きっとこれを読んでいる方も、同じ思いをしている人が多いことかと思います。
 筆者は仕事上早起きする機会が多いので、必要に迫られて確実に起きるためのいろんな工夫を重ねてきました。その結果、今日までずっと致命的な寝坊をすることなく皆勤できます。
 意思が特別強いわけでもない筆者でも継続できた方法なら、他の人でもきっと十分な効果が見込めるでしょう。と、思いこの記事にまとめてみます。少しでも参考になれば幸いです。

準備編

高性能目覚まし時計を用意

 既にご自宅にある普通の目覚まし時計も悪くないのですが、2000円ほど予算をかけてより高性能な目覚まし時計を用意できるといろいろと便利な機能が使えるのでおすすめです。役立ちそうな機能をいくつか紹介するので、これを参考にご自身のライフスタイルに合った製品を予算内で探してみるのをおすすめします。

  • 照明機能 卓上ライトくらいの明るさで暗闇を照らします。日の出前のまだ暗い時間帯に起きなきゃいけない人におすすめです。また、夜中にトイレに行く時などちょっとした照明としても重宝します。

  • 時報機能(読み上げ) ベルやアラームの代わりに音声で時刻を伝えてくれる機能。例えば朝6時にセットすると「6時です」という音声が時間になると流れます。言葉で時刻の情報が分かることで「起きなければならない!」という危機感が程よく煽られて起きやすいそうです

  • ラジオ機能 その名の通りラジオを視聴できる機能です。機種によっては目覚まし音声に設定できるものもあります。毎朝決まった時間におきたい時に、ラジオ番組が朝のルーチンに組み込まれて行動を促されやすいという効果があります。蛇足ですが筆者もラジオ機能の愛用者。毎日NACK5(埼玉県のFMラジオ)の朝番組で目を覚ましてます。 


スマホのアラーム設定

 目覚まし時計だけでなく、スマホのアラーム機能をバックアップにします。起床時間と前後10分刻みのアラームを3つ以上設定しましょう。これで前述の目覚まし時計に合わせて、スマホのアラーム機能&スヌーズ機能&10分刻みのアラーム、と四重の目覚まし態勢ができました。これだけあればちょっとくらい寝坊しても手遅れになる前になんとか起きられるでしょう。
 ついでに自宅を出発する時間のアラームもセットするとよいです。うっかり出発時間が遅れて遅刻、なんてことを防げます。

あると便利かも-栄養補助食品

 忙しい朝の食事は早く済ませたい。前日から1食分準備して当日レンチンするだけで食べられるようにするのがベターですが、時にはそれが難しいこともしばしば。そんな時に重宝するのが栄養補助食品。カロリーメイトやシリアル、栄養ゼリー飲料で素早く必要な栄養を補給します。前日に枕元に置いておけば、当日朝まだ眠気が冷めてないときでもちょっと手を伸ばすだけで食べれる、というお行儀の悪い裏技もできます。完璧とはいいがたい間に合わせの食事ではありますが、それでも空腹のまま一日を始めるよりは大分マシでしょう。

前日編

仮眠を取る

 早朝の早起きはどうしても睡眠時間がどうしても短くなりがち。1時間でいいので仮眠を取って睡眠時間を稼ぎましょう。

男性は髭をそる

 男性の象徴にして毎朝格闘する厄介な奴、髭。忙しい朝に格闘する暇はないので前夜に剃ってしまいます。お風呂で剃ると蒸気で毛穴が広がって深剃り出来ます。

早寝をする

 夜更かして後悔した朝は数知れず。最低でも5時間睡眠は確保しましょう。起床時間から十分な睡眠時間を逆算して遅くなる前に寝ましょう。

着替え朝食持ち物を準備

 早起きはただ起きるだけにあらず。短い朝の時間に素早く身支度を済ませるエクストリームスポーツでもあります。当日朝のタスクをスムーズに済ませるために前日の内に着替え、朝食、通勤通学の持ち物準備を済ませておきます。ちょっと面倒くさい作業ではありますが、ここで無精すると翌朝後悔で自己嫌悪になるので、どうかお忘れなく。

寝床から手の届く範囲に用意

 ある意味これが一番重要なポイントです。前項で準備したアイテムを寝床から手の届く範囲に置いときます。たったそれだけのことですが、これが超重要です。
 朝なのに布団から出られない。誰でも覚えがあるのではないのでしょうか?そんなときでも布団にいながらタスクに手が付けられるように準備したものを寝床のそばに置いておきましょう。

当日編

時間が来るまでしっかり睡眠

 ついに当日の朝です。遠足の朝に興奮してしまうノリで決めた時間より早く目が覚めた人もいるのでは無いのでしょうか?しかしもう少しだけ布団の中にいてください。無駄に早く起きてもお昼に眠気に襲われるだけです。起床時間まではなるべくじっとして睡眠時間を稼ぎましょう。

動いて身体を目覚めさせる

 さあいよいよ起床時間です。高性能目覚まし時計が音声時報を告げ、スマホからもアラームがけたたましくなります。布団の中で身体を動かして、脳と身体を芯から目覚めさせましょう。身体をゆする、手足をばたつかせる、平手で胸を叩いてゴリラみたいにドラミングする(これは筆者の習慣だ)、指1本でもいいからとにかく体を動かせば神経が目覚めて連鎖反応で全身が目覚めます。

起床後0秒で着替え開始

 目覚めたら即タスクの開始です。前日に寝床の側に用意した着替えを早速着ましょう。朝は身支度を素早く済ませるエクストリームスポーツでもある。無駄にしてる時間はありません。人間、一度作業に手を付ければそこから作業興奮でどんどん捗るものです。兎にも角にも作業を始める第一歩を布団からノータイムで始める。これが着替えのタスクの目的です。

朝食はテレビやラジオを見ながら

 早起きの知られざる敵、それは孤独感です。特に未明の時間帯だと家族や友人は眠っていて気軽におしゃべりできない。街の多くの商店は閉まっており、昼の賑わいもなくひっそりと静か。まるで世界に自分一人だけぽつんと取り残されたような寂しい気持ちになってきます。他の人がどう感じるかは分かりませんが、この孤独感は筆者にとっては結構しんどいものです。
 これを少しだけ和らげてくれるのがテレビやラジオです。朝5時くらいからテレビやラジオでニュースの生放送が始まるので、それを観ます。カメラ越しでもニュースキャスターやタレントが自分と同じ時間を過ごしているという事実は、なんと心強いものでしょうか。ついでに天気予報と朝のニュースのチェックもできて一石二鳥です。朝食や歯磨きなどタスクをこなしながら視聴しましょう。

身支度が終わったらトイレタイム

 通勤通学に乗り物を使っていると、意外とトイレに行けるチャンスというのは少ないものです。地方の車通勤、仮に片道30分と仮定してその間トイレには行けないというのはなかなかハードです。電車通勤なら駅に公衆トイレがありますが、乗る電車が迫っているようなシーンでは出来ません。電車内にも一応ありますが、数が少ないしあまり清潔じゃないし、ラッシュアワーだとトイレのある車両まで移動できないなんてことが多くあります。
 というわけで出勤、登校前に自宅でトイレを済ませておくのがベターです。便意が無くてもとりあえず便座に座って10分くらい過ごしてみてください。

おまけ:冬の寒い朝は…

暖房器具は即効性で選ぶ

 冬の朝は寒さとの戦いです。寒さは人間のあらゆる意思を打ち砕き、行動の障害となります。一刻も早く部屋を暖めるために即効性の高い暖房器具を用意しましょう。電気ストーブやファンヒーター類、こたつが筆者のおすすめです。これらのアイテムなら単身世帯でも使いやすいものが充実しています。逆にオイルヒーターなんかは時間がかかるのでおすすめできません。スイッチを入れて部屋が温まるまでの間まだ温もりの残る布団で暖を取ろうとして、そのまま二度寝する最悪のシナリオまっしぐらです。そんな事態になるくらいなら毛布被ったままで歩いて朝の準備をしてた方がまだマシでしょう。

布団の中に靴下を用意

 着替えの衣類を温めておくと、寒い朝でもスムーズに身支度できるのでお勧めです。筆者は厳冬期にはこたつの中に着替えを突っ込んで温めたりしてます。それができない時は靴下だけ、寝る前に自分の布団の中に入れて体温で温めます。草履取り時代の秀吉が主君信長の草履を懐で温めた逸話は有名ですが、それと同じことを布団の中でやってるような感じですね。身体の最末端で冷えやすい足を温かい靴下で寒さから守りましょう。

家電の力で温かい朝食を

 温かい食事は厳しい寒さの中でも活力を与えてくれます。前日からレンチンですぐに食べられる食事を用意したり、電気ケトルで素早く湯を用意してインスタント食品を作ったりなど、家電の力を利用しつつ暖かな食事をとれる体制を作りましょう。


この記事が参加している募集

朝のルーティーン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?