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長女の歯科検診に行ってきたが保健士さんへの信頼を失った話

今日は1か月先延ばしにした歯科検診に行ってきました。今まで一度も休まず毎日完全に歯を磨いてきてあげたわけではないが、それなりにしっかり磨いているつもりだった。

妻から聞いた話やTwitterを見ていると保健士さんはものすごい人によりけりで当たり外れがある。だが私は実際に保健士さんに会うまでは話をよく聞き、育児のことをなんでも相談できるイメージがあった。 

ただ今日1日でそのイメージは完全に崩れ去った,。

シェアカーを借りて家族4人で保健センターに向かう。問診票を書くまでは4人で一緒にいたが、診察を受けに行く時は長女と2人。妻からはものすごい泣くよと言われていたので戦場に向かうように心の兜の緒を締めた。

待合室に向かうとこれから子供が泣き叫ぶと分かっている、覚悟を決めた母親達が雁首揃えて座っている。私は休日出勤の振り返り休日を持ってきているので平日にも関わらず赴くことができたが、やはり父親の姿はほぼ見られなかった。中には子供を複数人抱えている母親達もいた。

このような公共の場に来るとより強く思う。家で育児したりするだけが育児ではないと。中には繊細な子供がこれから起こる嫌なことを察して泣き叫ぶ子供もいる。

外でチョロ〜っと子供と遊ぶだけで男性が育児に参加していると言われる世の中を恐ろしく思いながら長女に顔を叩かれながら眼鏡を吹き飛ばされながら順番を待っていた。

幸い長女はお外に出られたことを嬉しく思っているおかげかこれから起こる嫌なことを察することなく無邪気に走り回っている。

他の子は泣き叫びながらも椅子に座ることが出来ているので、私の長女は落ち着きがなく、そういう病気なのか心配にもなる。

とりあえず待合室は自分の子供と周りの親を通して自分の心境と向かい合う場なのだと思った。

そして歯科検診が始まる。名前を呼ばれて元気な返事で娘を抱えてカーテンで区切られただけの診察室に入っていく。

そこにはかなりお年を召したベテランそうな診察医といかにも忙しい環境に置かれて怪訝そうになっている保健士さんがいた。

カーテンが閉められると長女もこれから嫌なことが起こると察したらしい。ワンワン泣き出す。私にしがみつきながら必死に助けを乞うてくる。だがそこは無慈悲な心で長女を差し出さなければならない。虫歯がないか確かめてもらわなければ。

ベテラン診察医に娘を仰向けにして差し出す。さすがはベテランだ。スムーズに歯を見る鏡を口の中で滑らしアルファベットと数字を口にしていく。鳴き声ツーセットで診察を終えた。

これが手に職。まさに神業というべきか。終わるとすぐに長女をこちらに返し、優しく話しかけてなだめてくれた。この時までは保健センターは素晴らしいと思っていた。

そして問題はここから。保健士さんと言葉のタイマンが始まる。まず最初になぜ毎日歯を磨いていないのかという質問がやってきた。私は週に4〜5回のところに丸をしていたからだ。

「歯を磨かせようと思ったら寝てしまう日もあるので4〜5回にしています」

素直に丁寧に答えた。するとたたみかけるように激しい口調で保健士さんが話しかけてくるではないか。

「パパさんいいですか?子供の歯は毎日磨いて然るべきなんですよ?毎日磨かないと当然虫歯になるし今回虫歯がないのは奇跡なんです。寝てたら起こしてでも磨くべきだし、寝ながらも磨けるでしょう?」

たしかに言い分はよくわかる。たしかに磨こうとしたら気持ち良さそうに寝ていて、そのまますやすや眠って気持ちよく朝を迎えて欲しいというわたしの心境は長女の歯にとってはまさにバイキンマンのような思考なのかもしれない。ただ問題はそのあと。

「若いから意識が足りてないんじゃない?」

まさか人格を否定してくるとは思わなかった。たしかにこんなことをズケズケと言ってくる人が1人でもいると思うと世の母親が嫌になってしまう気持ちもわかる。しかも母親に限らず親なんて毎日子供の成長を育児を通して必死に考えているし、自分の疲れがあってできなかったことも自分がダメなのかなと思い悩んでいる人だっている。人格否定はもはや追い討ちをかけるようなものではないか。

保健士さんはドヤ顔をしながら当然の事を言いましたという顔をしながら私の「すみませんでした」を待っている。

だが相手が悪かったな。私は無数のクレーマーや自己中心的な傲慢な滞納者に毎日何時間も人格を否定されて罵声を浴びせられた挙句に◯すぞと言われながら仕事をしている人間だ。

そのぐらいで心折れたり、黙っているつもりはない。おそらく色んな市のパンフレット等に書いている「保健士さんに相談してください」の趣旨とずれている気がしてならなかった。仕事柄曲がったことは許せない。

私「意識が足りてないのと若いのって何か関係があるんですか?」

保「ちゃんとした親だったらそもそも毎日必ず1日も休まずに子供の歯を磨くし、若い子は歯磨きに対する意識が低い」

私「あなたは自分の子供の歯磨きを1日も休まずやり遂げたんですか?そもそも今の若い世代の方が歯科医の知識も常識も学ぶ機会も多いですし、私自身も歯のことをよく調べていたりするので生まれてこの方一度も虫歯にかかったことがないので、仮に若い子が意識が低いと感じていても決めつけで否定から入るのはやめていただけますか?私だけでなく、これからあなたが仕事をつづけていくうえで。世の中の親は必死に育児を頑張っている人が大多数だと思うので」

決して論破しているわけではないし、仕事上言い返さなければいけない場面とは訳が違うのにも関わらず幼稚にも言い返してしまう自分をやはり「若いのか」と思いつつも抑えることができなかった。

そして決めつけで人格を否定してくる保健士さんがいることにより保健士さんへの信用は完全にゼロになった。もちろん全員がそういう人ではないと分かってはいるが肩書きで信用することはもうないだろう。

診察自体はものすごい嫌な気持ちで終わってしまった。

そして歯科衛生士さんに寝かせ磨きの講習を受けることになった。もちろん先程のこともあり警戒している。

だが私が講習を受けた歯科衛生士さんはものすごい優しかった。もちろん毎日歯を磨いてあげる方がいいことだとは分かっているが、できなかったときの事を知りたかった。保健士さんは甘えだから毎日磨いて、それ以外無いと断言していた。

ただ歯科衛生士さんの方が歯について詳しい(勝手に思っているだけだけど)ので磨けなかった日のことについて質問をしてみた。

「毎日歯を磨いた方がいいのは当然の事なんですけど、育児で疲れてたりどうしても磨けなかったって日はありますよね。そういう日はしょうがないんです。翌日はちゃんと歯を磨いてあげればいいんです。1日歯を磨けなかっただけですぐに虫歯になることはないんですよ。強いて言うなら子供がこの後寝てしまいそうならご飯の後にたくさんお水を飲ませてあげて、食べカスを飲み込むように誘導してあげてください」

そうそう。これこれ。具体的な話が聞きたかった。ただ毎日磨くのは大切だと言うことは念押しされた。重々承知している。

おそらく保健士さんも毎日忙しくて思わずきつくあたってしまうのだろう。それに会社員と違って相手がお客様ではないのでよりそう言う態度が露骨に出てしまうのかもしれない。日頃私も相手がお客様だからグッと堪えているだけである。

ただこれから先、妻をそう言った場に送り込みたくはなくなった。もしかしたらいい人に当たって楽しく帰ってくるかもしれない。だが毎回疲れて悲しそうで少し怒りをはらんだ妻の様子を見て心を痛めるくらいなら休みを取って私が行きたいと思う。

次は若さでキツく言われないように少し渋めな感じで赴こうかな。

#育児 #歯科検診 #保健所 #医者 #保健士 #歯 #歯磨き  

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