子育て1コマ漫画エッセイ『年中無休』 no.15『デレデレ』
子どもが生後2ヶ月頃の秋。リビング。授乳が終わり、私が子どもを座布団に置こうとした時だ。旦那が叫んだ。「ダメッ!」。そして、すかさず座布団に座り、温めはじめた。冷たい座布団の上に寝かせて、この子が風邪でも引いたらどうするの?とのこと…。
お前は、秀吉か!である。信長の草履を懐で温めていた秀吉が、タイムスリップして我が家へ降臨したかと思った。忘れられない出来事のひとつ。
もう少し聞いてください。旦那、こんな人じゃなかったんですよ。まだ子どもがお腹の中にいるときは、こんなでした。
「ベビーカーなんて恥ずかしくて押せない」
「コーナークッション?そんなダサいのテーブルの角になんかつけないよ」
そんな発言が飛び出す度、この人と子育てやっていけるかな?と不安だった。
ところがどっこい。子どもが生まれるとこうだ。子どもの顔を覗きこみながらベビーカーを押して歩く。「前を見て前!人にベビーカーぶつけちゃうよ」と、何度注意したことか…。子どもがつかまり立ちをはじめたら、ケガでもしらたら大変、と家具という家具の角にコーナークッションをつけまくり、さらにテーブルのエッジも危ないと彫刻刀で削っていた(笑)
旦那は、子どもの「だっこ~」、「おんぶ~」に、腰痛、筋肉痛なんのその。子どもがどんな悪さをしてもニコニコであった。このままでは、ただの『シモベ』ではないか!?と危惧していた頃もあったが、最近は自分でできることは自分でさせるように促したり、悪いことをしたり、危ないことをしたら、厳しく叱るようになった。
子どもの変化もおもしろいが、旦那の変化も大変興味深い。子どもが思春期になる頃、どんなお父さんになっているのかなぁ。
NEWS
2018年7月21日(土)〜29日(日)
9:00〜17:30
熊取交流センター(煉瓦館)体験ホール
入場無料 >>詳細
発行・一コマ漫画・テキスト・編集・ はまのゆか 2018年6月21日
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