子育て１コマ漫画エッセイ『年中無休』　no.14『夜の救世主』

パンチにキック、ぐるっと回転。毎晩、夢の中で悪者とでも戦っているのか。子どもは、寝息をたてながら、横で寝ている私にパンチやキック。おいおい、私は悪者じゃないぞ〜。そんな私の嘆きも届かない。容赦なく顔にキックをお見舞いされて、その痛みで起きることも。あぁ、自分で寝返りもうてなかったあの頃が懐かしい。

と、昔のことを思い返していたら、旦那の救世主時代を思い出した。

子どもが生まれるまでは、日にちをまたがないと帰ってこなかった旦那。しかし、子どもが生まれると、夜のミルク係として、仕事を早く切り上げ、２２時ごろに帰ってきてくれていた。そんな旦那のおかげで、子どもはほぼ明け方までぐっすり。

夜中も頻繁に授乳を求めてくる赤ちゃんの話を友人から耳にすると、これでも大変なのに…と頭が下がった。

慣れない育児。日中は、家事育児。そして、子どもが寝ているわずかな時間は、イラストや絵本の仕事。旦那が帰宅したら、即「はい、ミルク係お願いね〜」と、交代したかったが、入浴しないと子どもを抱っこできないと言う旦那…。旦那は、基本デスクワークで衣服が汚れるような仕事はしていないのだが。旦那は言った。「俺は汚い！」。行き帰りの電車で何かの菌やウイルスがくっついているかも、と心配だったそう。

旦那が入念に汚れを落としてお風呂から出てくるのを、イライラしながら待つときも多かったが（笑）毎日、夜のミルク係を務めてくれた旦那に感謝である。

NEWS

『はまのゆか原画展』
２０１８年７月２１日（土）〜２９日（日）
９：００〜１７：３０
熊取交流センター（煉瓦館）体験ホール
入場無料　＞＞詳細

発行・一コマ漫画・テキスト・編集・　はまのゆか　２０１８年６月１９日