年中無休note

子育て1コマ漫画エッセイ『年中無休』 no.09『絵本の時間』

私が子どもの頃。寝る前に母が絵本を読んでくれた。今でもその頃読んでくれた絵本のシーンやフレーズがパッと頭に浮かぶほど、私の中に絵本のエッセンスは深く染み込んでいる。夜、暗い中布団に入り、寝るというのは怖い感じがした。でも、絵本のトンネルをくぐれば、いつも楽しい夢の世界へと導いてくれる。
 
そんなこともあって、我が子にも母がしてくれたように絵本を読み聞かせた。生後半年ごろは、『いないいないばあ』(童心社・松谷みよ子・文 瀬川康男・絵)。手を広げたネコやクマのイラストのページを開き、書かれてある「ばあ」を読み上げると「キャッキャ」と、子どもは笑う。その反応がなんともかわいく絵本の時間が楽しみで、その絵本の他にもう1冊本棚から絵本をチョイスして、毎晩2冊ずつ読んだ。

子どもが歩きはじめて活発に動き出した頃、夜になると私の電池が切れてしまい、日課にしていた寝る前の絵本の読み聞かせは一度ストップした。でも、日中空いた時間に読んではいた。あ、あと、お昼寝の時もたまに読んでいた。

その時は、最後の1冊で、気持ちよく子どもがお昼寝タイムに入っていけるように意識した。まず子どもに3、4冊絵本を選んでもらい、部屋の電気を消す。子どもを布団に寝かせて、その横で私もゴロンとしながら、絵本を開く。最後の1冊までは絵本の内容に合わせ、声色を変えてみたり、楽しく読む。最後の1冊は、耳元で囁くように読み、超ゆ~っくりのスピードに。

読めば子どもが寝てくれる絵本というのが一時期話題になったが、私が思うにその絵本でなくても、どんな絵本でもウイスパーボイスで、ページをめくるごとにだんだんと読むスピードを落とし、子どもの瞬きがゆっくりになってきたら、それに合わせて声を徐々に小さく小さくしていく。そうすれば、スースー寝息を立てて寝てくれると思う。一度お試しあれ〜。


<NEWS>

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発行・一コマ漫画・テキスト・編集・ はまのゆか 2018年5月27日

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