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#01フィリピン / ミンダナオ島での2人目出産レポート

こんにちは、フィリピンで3歳差兄弟を子育て中ママの ”くろび” です。
2018年に長男をセブで、2022年2月に次男をミンダナオ島の地方都市で出産しました。

今回は、今後フィリピンで出産予定の方、妊娠中または妊娠予定で出産を日本/フィリピンのどちらでするか迷っている方、奥様/恋人がフィリピン人で情報を知りたい方などの参考になればと、私の思い出メモも兼ねてnoteに書き残してみることに。

【目次】

1. 出産までの経緯
2. 陣痛~出産当日
3. 入院~退院
4. 出産入院の費用
5. その後
6. フィリピンでの出産入院で用意すべきもの

*~出産までの経緯~*

■ミンダナオ島の地方都市に引っ越し
私のフィリピンでの生活拠点は本来はセブ島なのですが、コロナウイルスの流行により夫が経営しているビジネスが停止状態であること、外出が困難なせいで当時2歳の息子が引きこもりがちになっていることなどの理由で、2021年初め頃から、短中期的に息子と同年代の従兄弟達がいるミンダナオ島の実家に住むことにしました。

■妊娠発覚 経過は順調かと思いきや…■
2022年6月、妊娠発覚!ずっと2人目が欲しいと思っていたので、watson'sで買った検査薬が陽性になったときにはとても嬉しかったです。

幸運にも親戚に産科医の叔母がいるので、そちらで診察。ただ、この時は出産は医療が地方より発展していて土地勘もあるセブで…と思っていたので、その旨をドクターに伝えていました。

6週から始まったつわりに苦しみながらも順調に週を重ねていき、第一の壁「心拍確認」、流産の壁がグッと減る第二の壁「12週経過」と、問題なく過ごせていました。しかし13週、いきなりの大量出血。しかも鮮血。これはヤバい!と急遽ドクターの元へ診察へ。子宮口が緩くなっていて切迫流産のため、自宅にて絶対安静(トイレ、シャワー以外動くの禁止)となりました。

18週で出血の量が減り、19週で完全に出血がなくなりました。20週後半で超音波検査をし、異常がないことを確認、21週の検診で安静解除となりました。

■出産を セブ/ ミンダナオ のどちらでするか…■
当初は、安定期に入ったらセブに帰る気まんまんでした。しかし、切迫早産でベストな時期での移動が不可能になり、義姉の結婚式がミンダナオで行われるのでそれに出席し終わったらセブに、と思いきや、その翌日に例の強烈台風"オデット"の襲来。セブの我が家も屋根は吹き飛び、リビングやダイニングはオープンテラス状態、電気も水もないことからセブ帰還を諦めました。そうして、2人目の誕生の地はミンダナオ島に決定されました。

■無事に正産期へ突入■
その後は多少の後期つわり、便秘による痔の痛みなどに悩まされながらも経過は順調で、無事に37週の正産期に入ることができました。あとは陣痛が来るのを待つのみ…。どきどきわくわく。

*~陣痛~出産当日~*

■38w2d、陣痛の2日前■
医師に「子宮口が4cmあいている、もうすぐだからPCRテストを受けておいて」と言われ、その日のうちにフィリピン赤十字へと向かい、RT-PCRテスト(Swabテスト)を実施。翌日には無事陰性証明がメールで送られ、入院準備も万端。

38w4d、陣痛当日■
その日は満月だったので夜寝る前から「満月の夜だから陣痛来るかも…」と少し緊張しながらベッドに入りました。

そんなことを思っていたからか、夜中の0時半頃に陣痛の痛さで目が覚めます。ここ数日間前駆陣痛で起きることもあったので、またかなーと思いながらも間隔を計ってみると7分~9分くらい。前駆陣痛か本陣痛か分からなかったので1時間半程計り続けていると夫が起床。だんだんと痛みがひどくなってきたので病院へと向かうことに。3時頃に病院に到着。このとき、陣痛の痛みはあれどまだ普通に会話したり、ふつうに立ったり歩いたりできる状態でした。しかし、あれよあれよとERで点滴処置や入院手続きが始まり、担当医も到着。ドクターは状況を確認するとすぐにお産を進めるために陣痛促進剤を投入。30分後にERから分娩室へ直行、めでたく出産、となりました。

■当日のスケジュール■
AM0:40  陣痛で目が覚める
AM2:40  病院へと向かう
AM3:00  病院到着、ERへ
AM3:30頃 担当産科医到着、陣痛促進剤を点滴投入
AM4:00  ERから分娩室へ移動
AM4:20頃 コッヘルで人口破水
AM4:40  出産ー!
AM5:25  胎盤娩出、縫合等の後処置が終了
AM5:40  レストルームへ移動
AM8:50  個室へと移動

*~入院~退院~*

■出産当日、入院1日目■
朝方4:40に無事出産、そのあと胎盤娩出や切開部分の縫合などの処置を約40分程かけて行い、処置後に20分ほどそのまま分娩台で休憩、そのあとレストルームと呼ばれる出産後の待機場所で脈拍等のバイタルサイン(BP)を管理されながら数時間ベッドの上で休息します。

とくに異常がなければ、2、3時間後に自分の入院部屋へと戻れます。ここでやっと待機していた夫と再会し、分娩や赤ちゃんの様子などを報告できました。

2022年2月現在も、感染者数が落ち着いてきたとはいえまだコロナ禍。個室には入院中にいろいろな人(清掃員、ナース、医師、介助員など)が出入りすることで感染のリスクが上がることを理由に、生まれた赤ちゃんは入院中は新生児室で預かってもらうようになっていました。患者の強い要望があれば母子同室もできるようですが、私の場合は翌日に退院希望なので「今の内に休みたい」という気持ちもあり、そのまま新生児室でお世話をしてもらいました。

入院中はとにかく寝て体力の回復に努め、明日からの新生活に備えます。その日の夕方、1度だけ授乳のため新生児室を訪れ、我が子と2回目の対面。そして、担当医と赤ちゃんの担当小児科医から明日の退院OKサインをもらえたので、翌日の午前中には帰る心づもりで夜を過ごしました。

■出産翌日、入院2日目、退院日■
なかなか退院の手続き書類が来ない…。ナースに聞いても「待機して」の一言ばかりで、処理がどこまで進んでいるのか、何時頃退院になるのかも分からず、夫とイライラしながらも私達には待つことしかできず…。12時前にはお昼ご飯が運ばれ、このままでは入院費が2泊分、3泊分になるのでは…などと心配していましたが、昼過ぎに「精算が終わったのでこの請求書を持って支払いカウンターへ行って」と指示がきました。夫が支払いを終え、チェックアウト許可証をナース用、新生児と引き換え用、エントランスのガード用2枚と全4枚もらい、15時頃、無事に退院することができました。

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*~出産入院の費用~*

1泊の入院にかかった費用の総額は、38,945ph(×2.3=89,594円)でした。

私:合計28,954php(個室代7,000php×1.5日分、プロフェッショナルフィー2名分800php、ER使用料700php、入院中の痛み止め等の経口薬代2,159phpなど)
新生児:合計9,991php(新生児室代1,700php×1.5日、NICU料4,315php、プロフェッショナルフィー500phpなど)

※ドクターが親戚なので、プロフェッショナルフィーがかなり抑えられています。
※個室は「1泊しかいないし、付き添いの夫が長時間待つことになるので快適に過ごせるように」と一番良い部屋を選びました。

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*~その後~*

私は4日後に縫合の経過をみるため検診に行き、それで最後の検診終了。

赤ちゃんは同じ病院なので「母(私)の検診と同じ日に検診にきてもいいし、異常がないなら1か月後の検診でもよい」と小児科医に言われていたので、1カ月後に検診予定です。

*~フィリピンでの出産入院で用意すべきもの~*

基本的には日本と同じように新生児の服、ママの入院着、退院時の服等が必要なので、それらはインターネット等で確認して準備したらOKだと思います。

ここでは、特にフィリピンだから必要!というものを記載しておきます。

●現金(入院時には1万ペソ~2万ペソの前払金が必要です)
飲料水(入院中の飲み水、好きなジュースなど)
※陣痛中や分娩中は、水を含む飲食を許可してもらえませんでした…。
●おしり拭き
●トイレットペーパー
(あれば)ポケットWi-Fi(個室で携帯の電波が入らないの、あるあるです)

*~おわり~*

フィリピンの病院、入院制度は日本と違うことも多く、苦労や不安も多いと思います。この記事がどなたかの参考になれば幸いです^^

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