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「自分がされたらどう思う?」
子供が他の子をたたいたりしたときに言ってしまう「自分がされたらどう思う?」という言葉。
実は全く効果がない説と、代わりの言い方があります。
小さい子が他の子をたたいたり、他の子にものを投げつけたりしてしまう時期、親は困りますよね。
なんとか早く解決したい。
でも「ダメ!」って止めても、その時゙は止めてもまたすぐにやってしまう。
そんな時によく言うのが
「自分がされたら嫌でしょ」
「自分がされたらどう思う?」
という説得(?)
実はこれ、小さい子には全く効果が無いんです。
まず前提として
「自分がされたら嫌なことは相手もされたら嫌なはずだ」
っていうタイプの理解力は、早くても小学校高学年くらいにならないと身につかないと言われています。
このあたりの理解に関する脳の領域は、小学校くらいまではまだあまり発達しない。
「自分がこれをされたら痛いから嫌だ」
→だからきっとあの人も痛いのは嫌だろうな
というのは、大人にとっては当たり前でも、けっこう高度な認知能力なんです。
大人の脳では「論理的な理解を働かせる」というワンクッションを置いてしています。
★自分がされると嫌だ
↓だから↓(論理的なワンクッション)
★あの人も嫌なはずだ
という論理的なワンクッションが(自覚はないけど)脳内にあって、この論理展開は、小学校高学年以降に育まれる脳の領域が担当する部分なので、小さい子はまだ理解できないんです。
同様に「自分がされて嫌なことは人にしない」も小さい子には通じない。
でもこの
「自分がされたら嫌でしょ」
「自分がされたらどう思う?」
「自分がされて嫌なことは人にしない」
言ってしまいますよね。
特に小学校に入るくらいになると言葉もかなり通じるので、脳や身体の発達の時期を知らないと、まだできないことを「早くちゃんと覚えさせなきゃ」と思ってしまう。
理解できないことを叱られる感じで何度も言われれば、反発する子のほうが多くなります
「別に😩」
「されても平気だよ😩」
「うるせー😩」
などと言われてしまいます。
じゃあ小さい子にはどう言えばいいか?
論理的なワンクッションを置かずに「直感的にわかるもの」は小さい子でもわかります。
★自分の好き嫌い
(例:自分がおもちゃをぶつけられたら嫌だ)
★ 自分が大切にしている人やものの扱い
(例:自分が大切にしているおもちゃを壊されたら嫌だ、ママが叩かれたら嫌だ)
これは3歳児でもわかるんです。
だから「やめて」とか言えますよね。
ようは、まだ「自分の感情」しかわからないんです。
・自分の好き嫌いはわかる
・自分が大切にしているものに対する好き嫌いもわかる
だから、自分が大切にしているもの(大事なおもちゃやママやパパ)を大切にしてくれる人は好き、ひどい扱いする人は嫌い。
なので、小さい子に注意するなら
「ママが叩かれたらどう思う?」
(ママがどう思うかはわからないけど、ママが叩かれたら「自分が嫌だ」って気持ちはわかる)
「相手がどう思ってるか」はわからないけど「自分の大切なママが傷つけられたら嫌だ」はわかる。
そうすると、「その行為が嫌なことだ」がわかるんです。
ちなみに、てぃ先生の動画(https://youtu.be/WPSB7guVd4A)で昔からこの対策は知っていたんだけど・・・
ウチでは効果がなかったんです。
なぜか?
完全に聞き方を間違えていました。
「ママが叩かれてもいい?」
「パパが叩かれてもいい?」
と聞いていたので、どっちも
「うん、いいよ😝」
でした。(YES・NOで答える系の質問になっていました・・・)
「叩かれてもいい?」じゃなくて
「叩かれたらどう思う?」でした。
微妙な言い方の違いで意味合いが全然違ってしまいますね。
うろ覚えの知識は使えない。
「わかったつもり」には気をつけないとですね。
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