見出し画像

クローゼット。おじゃましました!

「ママの今日の服、可愛いよ」て、言われた。

今日の朝めんどくさいを辞めてみて実戦してみたら、娘が変化に気づいたのか、
「今日はどこか行くの?」
と、聞いてきました。おっ!わたし変われてるんじゃない?とても嬉しくなりましたよ。洗濯するのが…とか、この服だと寒いよね…暑いよね…。買い物行くだけだし、とか、家にいるだけだし〜、これだと、なんかね〜。

みたいなことをグルグル考えてしまってて、そんなことを考えるのが1番めんどくさくなってたんだと気づきました。

結果的に、ユニクロ、オール黒!いつも一緒の服になってたんですね。
なんか忘れてた事を思いだしたような…そんな感覚。
まきさん、気づかせてくれて本当にありがとう


忘れていた自分を思い出す。いつもの景色がなんだか新鮮に見える瞬間。

先日、クローゼットを見せていただいた方からの感想です。クローゼットを整理した後の感想は、皆さんがそれぞれに感じていることが違います。とゆうのはみんな違う悩みを抱え、違う日常を生きているから。いつも一緒!などと言うことはありません。今回も想定内に想定外の事が起きました(笑) 

中間服の存在

クローゼットを見せていただいた時の最初の印象は、白と黒。陰陽。彼女を象徴するような色のトーン。キチっときれいに整理されているウォークインクロゼットからは、一体どこに悩みがあるのだろう…と。
クローゼット整理はいつも対話から始まります。相変わらずカラー診断や骨格診断などは、すっ飛ばします笑。
朝起きてから夜寝るまでの日々の基本的な動線。毎日何をどんなふうに着ていて、どんな気持ちを抱いているのか。どこでどんなお買い物をしている事が多くて、その時の感情はどういったものがあるのか。普段の生活では見過ごしてしまいそうなとても小さなことも一つずつ丁寧に見ていきました。
するとだんだん見えてきた中間服の存在。一軍のスタメンと、家着の間に存在する中間の服。一軍のスタメンたちは着る目的もはっきりとしていて明確なコンセプトもあります。家着も動きやすくて洗濯しやすいものであったりと…それを着る理由は明確。問題は、着るシーンの少ない中間服の存在がクローゼットの大半を占めていた事でした。
断捨離したら良いのでは?と思われるかもしれません。もちろん場合によってはその方が良いこともあります。ですが今回はそれは違うと感じました。いつもとてもおしゃれな彼女。結婚して子供を産んで、大好きなことを仕事にして生きている今。1人で何役もこなしているうちに、いつからか本当の自分が後回しになってしまったのでは?と。私は感覚的にそんな彼女と中間服の存在が重なったようでした。

本当の自分を生着るために

私からの提案は
“中間服を日常着として楽しむ”というものでした。
彼女はどうしていいのか着方がわからない?わけではなく、あるものを活かしていなかっただけでした。(クローゼット整理を体験するまでは、色んな組み合わせの提案をされるものだと思っていたようです)コーディネートは難なくできる彼女にとっては、中間服を毎日楽しみながら着こなすことで、おざなりになっていた自分自身を肯定する営みに変わると確信しました。

めんどくさいを手放す

好きなんだけど、なんとなく手が伸びなくなったワンピワース。お洗濯のことを考えると面倒で…
その場ですぐに着替えてもらいました笑。彼女本人も言っていたように、めんどうを面倒と感じることすら面倒になってしまう…。結果、手もつけなくなってしまう。
「めんどくさい」て便利で強力な言葉なんですよね。私もついつい使ってしまいます。はっきりとした理由はないのだけれど、そう言ってしまいさえすれば、やらない理由に簡単になるから。だけどそう言った途端に、歩みを止めてしまうのも事実。面倒くさいの先にある、自分ではまだ知らない体験を実はたくさん失っているのかも。面倒くさいは、"自分を変えるチャンス!"と、捉えなおすことができる良い機会なのかもしれません。

小川奈緒さんの著書「すこやかなほうへ」
エッセイ“「面倒くさい」と闘わない”がヒントに。

今回は具体的なワードローブの提案は、ほとんどしていません。それでも彼女がいつも以上に凛としていて軽やかに見えたのは、面倒くさいの正体がわかっても闘わず向き合ってくれたから。
本当の自分を生着ている人はどうしたって美しい。誰のためでもなく自分の日常のために、しっかりと地に足をつけて生着ること。そんなシンプルなことが美しい装いをつくっている。クローゼットから始まるスタイリッシュな自己変容。おじゃましました。そしてありがとう。


この記事が参加している募集

#QOLあげてみた

6,137件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?