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象徴の家具

Singlepiece table

長い年月生きてきた唯一無二の素材を、
最大限に生かしカタチへと繋げる行為。

素材の持つ特徴「木目、強度、色、雰囲気」を読み取り、
新たなカタチとして長く愛されるものへと導いてゆく。

限りなくシンプルで、美しく光り輝くように。

こだわりの無垢の木は、一家の中心となるダイニングテーブルへと繋がった。

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素材は、こだわりの無垢の木板(チーク材)一枚のみ。

今、「目の前に存在する素材」が生きる形を創造し、

そこに近づける為のデザインをしたいと思った。

実際に使われる情景を思い浮かべる事はもちろん、

部材の取り方・組み方の一つ一つが繋がる事を意識した。

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原寸図を書きながら、心地よい曲線を探り、
木取りした材料と向き合う時間は贅沢だ。

加工

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特殊な加工機械は一切ない。

アフリカや、東南アジアで作られるような、
素朴だが手垢の見える作業で削り出す。良し悪しではなく、

今 「ここにあるもの」がすべてだ。

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ここに表現したいのは目に見えるデザイン以上に、
素材の美しさと創造の源になるエネルギー。

素材と向き合うことで、
何に目を向け共にしてゆくかを選択する意識が試され、
そこから「人としての行為」のデザインが生まれる。

衣服を選び、纏うこと。
食材を選び料理し、食べること。
住居を形造り組み合わせ、そこに住まうこと。

日々の暮らしそのものが、「人としての行為」のデザインであると思うのです。

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