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B’zのライブに行った。

きっかけは忘れてしまったけれど、何かでB’zのライブツアーがあることを知り、とても行ってみたいと思った。

そして、チケットの抽選販売に運良く当たり、大阪公演のチケットを手に入れることができた。

ライブツアーの名前は「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」。

B’zのライブは大きく分けて二つあり、一つはニューアルバム発売に合わせて開催される、アルバム曲がメインのツアー。二つめが「Pleasure」と呼ばれる、過去からの曲を演奏する、ベスト盤的なツアーだ。

B’zのライブに行くなら「Pleasureでしょ!」とずっと思っていたので、ファンクラブ会員でも入手困難と言われているライブチケットが買えた時は、天にも昇る気分だった。

思えばB’zを聴き始めたのは、小学校6年の頃だ。

母とCDショップに行って、B’zのCDを選んだのを覚えている。

中学に入ると流行りの曲を友達と聴くようになり、チャゲアスやWANDSなどが流行ったが、当然B’zもヒットチャートの上位に常にいて、従姉からアルバムを借りてはカセットやMDに録音して、“マイベスト”を作っていた。

高校ではB’zのアルバム「LOOSE」が流行り、友達と部屋でアコギを抱えて、ワンフレーズ弾けるようになっただけで、自慢げに披露し合っていたのが懐かしい。

それからもニューアルバムやベスト盤が出るたびに買っていたが、洋楽ハードロックやブルース、マイケル・ジャクソンなどを聴いたりしているうちに、B’zの楽曲も変化して、昔のようにイントロを聴いただけでビリビリっと来る感じが少なくなってしまったと感じていた。

ただ、定額で色んな音楽が楽しめるようになって色んな音楽を聴いたが、だんだん聴かなくなって消してしまうものも多い中、B’zだけはふと聴きたくなる時があって、CDから落としたものをずっと残し続けていた。

そして、定額サービスでB’zの曲も聴けるようになった時にB’z熱が再燃し、これまで聴き逃していたものも含めて全てダウンロードして、毎日のように聴いている。

そうして迎えたライブ当日。

1988年にB’zがデビューしてから35周年ということで、ちょうど大阪公演で59歳の誕生日を迎える稲葉さんのハイトーンボイスと松本さんのカッコいいギターサウンドにめちゃめちゃ期待しながら、会場のヤンマースタジアムへと向かった。

セットリストや詳細なライブレポートは雑誌やネットで公開されていると思うので、ここでは詳しくは触れず、個人的な感想を備忘録的にダーっと記していく。

とにかく思い返して言えることは、「行って良かった!めちゃくちゃ楽しかった!」ということだ。

妻と出会ってから、様々なアーティストのライブに行き、良いものもそうでもないものもあったが、今回はレベルが違った。

稲葉さんが会場を指差しながら、LIVE-GYMの決まり文句である「B’zの・・」を言い始めた時のテンションの上がり方。

ずっと参加したいと思い続けていた「恋心(KOI-GOKORO)」のサビの振り付けを皆としている瞬間。

シーンと静まった会場に響く「もう一度キスしたかった」。

自分はやっぱりB’zが好きだったんだと、はっきりと認識した。

座席はステージから程遠いところで、B’zの二人は米粒くらいにしか見えなかったが、そんなことはどうでもよかった。

同じ時に同じ場所にいるという高揚感は格別だった。

国内外の有名なアーティストのライブにも行ったことがあるが、途中でふと冷めてしまうというか、「あとどれくらい続くんだろう?」などと余計なことを考えてしまう瞬間が必ずあったが、そんなことは皆無だった。

ライブ中はとにかく楽しくて、「この時間がずっと続いてほしい」と本気で思っていたし、曲の途中でなんだか泣きそうな気分になったことも初めての経験だった。

B’zのお二人の、常に謙虚な姿勢も印象的だった。

「自分たちが活躍できるのはファンの皆さんのおかげだし、そんな皆さんは僕らにとってのヒーローです」という稲葉さんのメッセージがとても心に残っている。

そして、そんな一人一人が輝いているんだということを歌った新曲「STARS」は、前に買ったのが何年前か思い出せないくらい久し振りにCDを買って聴いたが、予習として何度も聴くうちにどんどん好きになって、ライブの生歌はもちろん最高だったし、ヘビーローテーションとして毎日一回は聴いている。

ライブで印象的だったことをさらに思い出してみる。

最初の「B’zの・・」を繰り返すところで、稲葉さんがボケて少し違うことを言い始めて、松本さんから「B’zの!」と訂正されて笑いを取っていたこと。

稲葉さんがマイクを通さずに観客へ「皆さんサイコーでーす!」と大声で叫んで、ちゃんと声が届いたこと。

コールアンドレスポンスの時の稲葉さんの息の長さが凄くて驚いたこと。

途中のMCで、松本さんがプロデュースした入手不可能なウィスキーを、「飲みたかったら、うちに来てもらったらいいよ」と言って、稲葉さんに「そんな軽率なこと言っていいんですか?」とツッコまれて笑いが起きていたこと。

「STARS」の演奏中、皆がスマホのライトを付けて星を表現した時に、稲葉さんが「とても綺麗だから写真を撮りたい」と言って観客席をバックに記念撮影したこと。
(SNSにアップされたので、スマホの待受画面にしている。)

最後の「お疲れー!」とライブ終了の曲「ひとりじゃないから」の「おおさかー!」を忘れずに叫べたこと。

もっと色々あったと思うけど、とにかくテンションが上がりっぱなしで、ずっと無我夢中で手拍子と腕を突き上げることを繰り返していて、細かなことをあまり覚えていないので、ゆっくり復習するためにも、是非ともライブDVDを発売してもらいたいと思う。

ちなみに、少しでも余韻に浸っていたくて、妻には「買わない」と言っていたツアーグッズのマフラータオルを、公式サイトで買ったことは内緒である。

Koshichi Museum by Muuseo
https://muuseo.com/Koshichi-museum

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