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曲小話18『光』

はじめまして、もしくはいつもありがとう。koshiです。
ご興味あればこれまでの小話もどうぞ。

「カップリング曲」でしかできないこと

cadodeは、配信でシングル曲ばかり出してきました。
理由は
・無名アーティストのアルバムは必ず聞かれない曲が出てくる
・カップリングを作らずに、全部表題曲にしたい
・定期的なリリースをしたい
という感じ。
だから①コンセプトアルバムのように必然性がある ②フィジカル(盤)を出す
場合じゃなければ、基本的にシングルを出していこうね、という方針でやってきました。

そんなわけで、カップリング曲の制作は初めてだった。
どうせならカップリングでしかできないことをやりたいな、と思ったわけです。

「マインクラフト」とか「ぶっ壊して」とか、今まで使わなかった言葉を意図的に入れたりもしたんだけど、案外cadodeっぽさが出てきて名曲になった。サウンド面でもガーっと盛り上がる作りじゃないんだけど、それがかえって底から伝わる熱量を生んだりしました。
何やってもcadodeとして成立するんだ、という確信を得て、ひとつ壁を壊せた気がしています。

私の大切な人たちに向けて

「光」は、はじめて特定の人たちを想像しながら書いた曲です。
今までも私の大切な人たちがモチーフになることはあったけれど、
それは咀嚼したうえで物語に落とし込んだもの、という認識だった。

これは極めて私小説的で、ファンタジーが介在していないはじめての曲です。ノンフィクション、ではないんだけど。

「生きづらさを熱量に変える」という意味でも、すごく素直に向き合えたと思う。
世界は創造と破壊を繰り返していくけれど、その中でひっそりと、それでも力強く再起していく一歩に、前を向くというそれだけの行為に、どれだけ価値があるか。
この曲が一人でも多くの人に届いて、力になれたら、と願います。


サマータイムレンダ(回夏)の外側、メタとしての光

私の大切な人たちに向けて、と同時に、サマータイムレンダ(とそれを描いた回夏)を取り巻くすべてに対して、思うところがありました。カップリングとして何かできることはないかと。

「光」はサマータイムレンダの原作者、田中靖規先生へ向けた曲でもあります。
同じゲームファンとして、まだ若輩者だけど同じ「作る人」として。
回夏がサマータイムレンダのための曲なら、光はその外側、外周を描いた曲になっています。
私の知る、たくさんの人へ敬意を込めて。


とても気に入っているし、単にいい曲だなあと思うので、
映像も作りたいなと思う次第です。続報出せたらいいな。
まだ映像ないから回夏のMV貼っておくわね。
では、よい一日を!
koshi


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