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曲小話1『タイムマシンに乗るから』

はじめに

はじめまして、もしくはいつもありがとう。
cadodeの作詞と歌唱をしています、koshiです。

このたびTVアニメ『サマータイムレンダ』の1stEDに、
新曲『回夏』が流れることとなりました。ありがたい限りです。

今回は、アニメタイアップで初めてcadodeを知ってくれる人、
もしくはcadodeは知ってるけど曲も曲調も色々あってよく分からないよ、
という人向けに、cadodeのチュートリアルを作ってみました。

それがcadode -『TUTORIAL BLUE / RED』です。
凄く大雑把に言うと、
BLUE(テンション低め) RED(テンション高め)に分けた、
聞きやすい公式プレイリストみたいなものです。

まずはぜひ聞いてもらいたいので、リンク貼っておくね。よろしく!


で。
チュートリアルとしてせっかくリリースしたのだから、
各楽曲の小話でも書こうかな、と思いました。
解説と言いたいところだけど、ちゃんとしたこと毎回書ける気もしないので、小話にしておきます。私は基本的に作詞をしているので、そんな話になると思う。
これがNOTEでこれからやる企画です。

毎日1曲ずつ更新していきます。できればツイッターとかで拡散してくれたりすると、嬉しいです。もうなんでも嬉しい。

では本題、1曲目『タイムマシンに乗るから』の話をば。

高校生の時に書いた小説を、大人になって読んだ

昔の文章って読むに堪えないよね。キツい。でも瑞々しさもある。
『タイムマシンに乗るから』は、高校生の私が書いた、拙い小説が発端となって出来た曲です。
『タイムマシンに乗るから』という曲自体は、「倦怠期を迎えた恋人に変な言い口で別れを告げる」という感じですが、元の小説は全く違うもので、思考実験みたいな短編でした。

高校生のころ、もしくは今でも、
ときに「タイムマシンはどうやったら作れるかな」と考えます。
私の結論は、毎度
・おそらく過去には行けないが、未来には行ける
・クローンを作って記憶を移植すれば、実質的なタイムマシンになるんじゃないか
とか、そんな感じ。実際、このへんの実現可能性はどうでもよくて、
問題はタイムマシンが「時間と空間を隔絶するもの」ということです。

私たちは連続した時間の中に生きていて、それを共有している/せざるを得ないけど、それが一旦隔絶してしまえば、誰とも時間を共有していない、絶対的に孤独な存在になれるはず。
だからいまタイムマシンがあれば、「誰かを距離を置きたい」と思ったときに、必要なのかもしれないな、と。そうして曲が生まれました。

何もかもインターネットに接続されていて、居場所も名前も誰かには知られていて、絶対的な孤独にはなれなくて、でも輝いている人がたくさん見えるがゆえに、それがかえって相対的な孤独感を生んでいる。
タイムマシンがあれば、世界を改変するとか大仰なことでなくとも、誰かがひっそりと救われるのかもな、と思うのです。

思いのほか書きすぎてしまった。また次の小話『ワンダー』で!


追伸:
「昔の人が言った 恋は盲目なの、と 今僕に見えるこれを何と呼ぼう」
って歌詞、お気に入りです

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