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【連載】ただの男子高専生が、AV女優になった理由。第1話

皆様、初めまして。
今回より高専マガジンでコラムを連載することになったBeatrix(べあとりくす)といいます。周囲の方からは『べあこちゃん』って呼ばれています。

最初の記事は私自身の自己紹介、及び今後のコラムの内容について語っていこうと思います。 

私の名前は先程紹介したように、『べあこちゃん』という名前で基本は活動しています。年齢は現在21歳で、高専生のためのコラムを書くことになりましたが高専自体は卒業はしておらず、卒業の約3ヶ月前ほどに学校を辞め、現在の職業に着くことになりました。
そして、本題の私の現在の職業ですが、【男の娘セクシー女優】です。もう一度言いますが、【男の娘】、【セクシー】、【女優】です。
初対面の方に自分の職業を紹介すると、情報量の多さに必ず頭を混乱させてしまうので、1つずつ説明しますね。 

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まず、『男の娘』。私は世間一般で言うところのトランスセクシャル、LGBTと呼ばれるものです。戸籍上は男性ですが、今は女性として生活し、女性の服を着て、外に出る時はメイクやヘアセットをして……そうですね。普通の女性と思っていただいて差し支えないです。
 正式な定義的には女性ホルモンを服用しているので『ニューハーフ』なのですが、やはり『ニューハーフ』というと金髪キラキラ整形豊胸……みたいなイメージを持っている方が多く、「私はニューハーフです」と言うと頭の中の定義と理解が合わない方も多いので、『男の娘(おとこのこ)』と説明することで、今の時代では私のような黒髪の女の子らしいルックスのニューハーフもいるということを分かってもらうことが多いです。要は、男性としての「モノ」がついている以外は容姿も普段の生活も一般的な女性として生活しています。 

ここまではマイノリティの話。現在では左利きの人と同じくらいの割合でLGBTはいると言われるくらいですし、カミングアウトすると驚かれますが、比較的受け入れてくれる人は増えました。驚かれた後に続く言葉も「可愛い!ホントにオトコのコ?」ってことが増えました。ふふふ。
 私自身現在はLGBTで言うところの「B(バイセクシャル)」。つまり、男性も女性もどちらも性的対象、恋愛対象になり得るということです。ここでよく言われるのが「どっちも好きってことは凄い"飢えてる"の?」や、「両方好きになれるとか2倍得じゃん!羨ましい!」などと言われることがあります。
TVやメディアなどの影響でゲイの方などは性に関心が強いなどとイメージを持っている方は非常に多いです。
勘違いしないで欲しいのですが、あくまでどちらも性的対象、恋愛対象になり得るだけであり、もちろん各個人好みはあります。自分の血縁者を性的な目で見ることがないように友人や身近な人を性的に見ること、というのは基本的には無いです。

しかし、後者の「両方好きになれる」という点においては、一見羨ましくも見えますが、出会う人間の殆どを異性として見えてしまう以上、友情が成立しにくい……ということが多いです。異性間の友情は成立しにくいって言いますよね。
私は容姿も女性として生活しているので、普通に友人だと思っていた男性や女性から告白されたり、時には押し倒されるようなこともありました。そういう時はやはり私は友人と思っていたのに、相手からは異性と思われていた……逆も然り、わたしが素敵に見ていた男性に「いや、同性の男だからな…」など言われ、ショックを受けることもあります。 こういう、「ルックスと性別のズレ」により、各個人ごとの私に対する認識の違いから、友人関係…というのはなかなか作りにくいですね。

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