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高専生活を振り返る[ざき] A-1

運営メンバーの足跡や経験を雑多に紹介する#高専生奮闘記
ざきのパートでは、イベントをピックアップしてやっていこうかと。
「なにかやろう」を0から形にしていった、5年次秋の高専祭での体験談を、私の高専生活記録の第一シーズンとしてお送りします。

NIT 2.0

なにかしたくね?の風が吹く

当時俺たちの世代は、情報科を中心としてなにかしたい病に罹っていた。読者の方々も経験した、もしくは経験するであろう学生あるある

振り返れば、これが高専から外の世界に目を向けるきっかけであり、Sparkleへの参画・活動にもつながっているなあと思います。

高専生の上級生(4, 5年生)は世間でいうところの大学1, 2年。
キラキラ輝くキャンパスライフを送る同級生と、閉じてる高専環境にいる自分とのギャップが見えてくる時期。

そんな中、インターンなどでIT企業の文化を知った人物などを中心として、「とりあえず、自分たちでなんかやりたい」という有志で作った集まりが発足した。
彼らは当時流行った"~2.0"にあやかりNIT 2.0と名乗る。
学内では非常に珍しい、"授業や部活に関係ないイベントを、学生が企画実行する"団体が発足した。

当の俺はまだ、大多数と同じ、なにかしたいと思っているだけだった。
そういう組織は、めちゃくちゃ遠い存在だと感じてた。

NIT2.0との出会い

自分が2.0と関わりを持つようになったのは、友人からの誘いで彼ら主催のLT会に数合わせで登壇したときだった。

そう、まだ数合わせが必要なくらいの規模。
運営メンバーは別に主席でもないし、学生会長をやるような存在ではない。
自分と何ら変わらないメンツが、これやりたい、で企画したイベントに参加できている。
この「やろうと思えば実行できるじゃん」という感覚が好きになった。

以降、彼らの企画には演者から運営まで、積極的に関わるようになる。

高専祭を盛り上げよう

秋も深まる10月半ば。
2.0の年度内最大規模の活動チャンスが近づきつつあった。

高専祭

学生で作る学園祭という舞台に、やる気と実行力がある団体は目をつけたのは「卒業展示」。卒業展示と言っても、例年通り卒業生数名が研究内容を発表するだけ、では味気ない。

ものづくりが好きで、何かをアウトプットできる人材がいるのが高専だ。
なら、まとめて呼べばいい。
好き勝手に発表・展示できる場を作ろう。
体育館を貸し切って、俺らだけの空間にしてやろう。

ということで、卒業展示 2.0ともいうべき企画がスタートした。

会場づくりのはじまり

チーム分け

卒業展示に必要なチームは大まかに2つ。

  • 展示会チーム

    • 参加者の募集

    • 必要機材などの借用や高専祭運営との擦り合わせ

  • 演出チーム

    • 会場の飾り付け

    • 設計・制作・片付け

デザインやアートに興味があったのと、演出長が言っていたことをやってみたかった俺は、演出チームに入ることにした。

演出長「オブジェ作りたい」俺「いいっすね」

俺「なに作りましょう。やりますよ。」
長「LOVEオブジェ。」
俺「前言ってたやつですよね、面白そうです。完成イメージなどは?」
長「白くして、来た人に寄せ書きしてもらって色がついていくイメージ。」
俺「かっこいい。」
長「じゃ、任せた。」
俺「はい!(何も考えていない)」

演出チームのキックオフMTGでの会話

いざ蓋を開けてみれば、人ない・ノウハウない・納期ない、の三重苦。
高専祭まで残り3週間余り
ギリギリのオブジェ作りが始まる。


今回のまとめ

  • 上級生あるあるな「なにかやりたい」病を発症し有志団体”NIT2.0”が発足

  • 卒業展示を盛り上げよう

  • え…LOVEオブジェを一から作るんですか?

次回予告

なんで(俺にCADの)ノウハウがねえんだよ
教え(カリキュラム)はどうなってんだ教えは!
お前ら(機械科)禁じられた機械(CAD)を
平気で使ってんじゃねえか分かってんのか!?
ドラフターが廃れたのは人間が機械に甘えたせいだろうが
レクチャー代取んのかよ!?
くそったれ!

次回「CADと木材とわたし

A-2につづきます >>


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