自治と連帯(赤潮に記憶とともに)
遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。
今年もよろしくお願いいたします。
新年が潤いある一年となりますように。
元日、帰省先の滋賀で、地元局のテレビを見てたところ、
45年前の、琵琶湖の淡水赤潮と粉石鹸運動の話が出てきました。
その後で、琵琶湖の富栄養化防止条例に長い前文があるのを紹介されたのですが、
知りませんでした。
今から見ても、先進的で格調ある文章です。
今年の抱負に代えて、紹介いたします。
○滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例
前文
「水は、大気、土などとともに人間生存の基盤である。 この水を満々とたたえた琵琶湖は、日本最大の湖として、われわれに大きな試練を与えながらも、限りない恵みをもたらしてきた。
(中略)
水は有限の資源であり、琵琶湖はまさにその恩恵に浴する人々にとつての生命源であり、深い心のよりどころである。われわれは、幾多の困難を克服して、この水と人間との新しい共存関係を確立していかなければならない。 いまこそ、われわれは、豊かさや便利さを追求してきた生活観に反省を加え、琵琶湖のもつ多面的な価値と人間生活のあり方に思いをめぐらし、勇気と決断をもつて、琵琶湖の環境を保全するため総合的な施策を展開することが必要である。
(中略)
われわれは、この自治と連帯の芽を育てながら、一体となつて琵琶湖を守り、美しい琵琶湖を次代に引き継ぐことを決意し、その第一歩として、ここに琵琶湖の富栄養化を防止するための条例を制定する。」
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