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梅雨の下呂・高山一筆書き旅行3~4日目(高山)

これは梅雨の時期にJRの一筆書き切符を作って下呂・高山を周遊する旅行の記事です

こちらは記事の続きです
前回の記事はこちら

3日目 高山へGo!

高山までの移動・うんちく

この日は高山に向かっていきます
この旅の本チャンです

朝は下呂で本館の温泉に入ったりトロトロとして、お昼過ぎから高山へ向かいます
高山本線は普通電車は2時間に1本の頻度しかないので、出発時間をしっかり確認しておく必要があります
電車を乗り逃すとほとんど何もない駅前で待ちぼうけを食らいます

この日は月曜日で3時ごろ出発の電車に乗りましたが学生さんの帰宅時間だったらしく学生さんとの同乗となりました
2時間に1本程度のダイアで動く電車で登下校ってかなり大変ですね
学校は電車の時刻とかちゃんと考えて授業時間決めてるのか気になるところです
乗り逃したらかわいそうすぎます

下呂~高山区間はのんびりした田舎だな~という雰囲気で、THE平和です

1時間半程度電車に揺られて高山に到着します

高山駅着

高山駅はこのあたりの大動脈だからか駅が5~6年前くらいに改装されたばかりでめちゃくちゃきれいでした
また高山は城下町の古い町並みがそのまま残っている町として有名でして、伝統工芸品の展示物が構内に展示されていました

ただ、駅自体は小規模なので、さらっと展示物を見て今日のお宿に向かいます

今夜のお宿

高山はメインに据えていたのでいい宿に泊まろうと思っていたのですが、直感で決めた宿が現地に行って予想以上に最強すぎたので、皆さんにも共有いたします

ワットホテルというホテルで、普通のビジネスホテルの価格帯で泊まれるのに高級ホテルのようなサービスが提供されていました
ウェルカムドリンクに、屋上に個室風呂朝食付きで7000円でした
二人で泊まるともっと安いです
なにより屋上にラウンジも備えられており価格に対するサービスの質としては異常なレベルでした
ここはマジですごいです
やはりすごいからなのか、普通に平日の月曜日なのに泊まる人が多かったです
泊まっている車が結構飛騨ナンバーだったので地元の人が泊まっている説がありますね

この宿だけで高山旅行を終えてもいいレベル

飛騨牛

高山に来たらせっかくだから、ロビーの人に教えてもらった飛騨牛の食べられる焼肉店に行きました
まあやはり飛騨牛は高級品ですね
貧乏人は盛り合わせ1品で済ませました
それでもやはりスーパーで売っているような肉とは違うのは素人でもわかりました
ちょっと食べたいくらいだったので満足度は高いです

飛騨牛盛り合わせ1500円
ビビンバは980円で良心価格

お宿でしっかり休んで、次の日は高山観光です

4日目 高山観光!!

高山陣屋

さて、この旅のメイン所高山陣屋です
この陣屋は江戸時代から現存する貴重なものです
陣屋とはその地域の政務を行う役所のことで、今でいうと市役所に相当します(三権分立という概念もないので裁判もここで行われます)
高山は元々江戸幕府の直轄地であったため高山陣屋には江戸幕府直属のお代官が入っており特に立派な建物になっています

駅からはちょっと遠く、歩いて15分くらい進んだところにあります

現存する高山陣屋です
非常に立派な建物です
永遠に残しましょう

陣屋内は幕府の天領としてお膝元の藩だっただけあり、非常に大きなお屋敷になっており、業務内容ごとに部屋が仕切られています
また勝手口も無数にあり、身分ごとに入って良い玄関が決められていたようです
なお私たち現代人は最も身分の高い人だけが通ることを許された玄関を使って入ります
いい時代ですね

陣屋見学の醍醐味といえば建物内の装飾です
陣屋の多くは戦乱が収まった平和な江戸時代に作られたものですので、装飾に遊び心が隠れていたりします
高山陣屋では柱を留める釘の頭をウサギの形にアレンジする装飾が見どころの一つであり、真向兎と呼ばれています

また、とにかく敷地が広いので部屋がたくさんあります
畳の量も多く、この時代は畳屋がウハウハだったんでしょうね

また、屋敷の中には物々しい部屋もあり、御白州という裁判所も内部にあります
裁判所といっても江戸の裁判はほぼ断罪の場であり、被告の言い分は基本的に受付られず、白状しない悪人にはギザギザの鉄板の上に正座させて重石を順に乗っけていくという拷問を行っていました(実際は威圧用だった説もあります)
他は町民同士のいざこざを仲裁していたりもしました
地面には砂利が敷き詰められており、かなり高い段差をつけた部屋から代官が被告人を見下ろせるような形になっています
他の部屋と比べても一角だけ異様な雰囲気になっているお部屋です

また高山陣屋内には江戸時代最大級の米蔵があり現存しています
何石くらい収容できたのか聞いておけばよかったです
確かにかなり大きい米蔵でしたが、現代の倉庫と比べると全くもって小さく、これくらいの倉庫で藩内の兵糧がまかなえたのかと思うと、米のエネルギー量って半端なく大きいんだなと思いました
まあここに納められたのは年貢の分のみなので、実際はもっと多く街に流通していたのだとは思いますが、それでもこの量で数万~数十万人のお腹を満たせるのかと思うとへぇ~という感じでした

とにもかくにも江戸時代の様子が垣間見える貴重な遺構なので、ここは訪れる価値は非常に高いです
見学料も安いです

高山の古い町並み

高山のもう一つの見どころスポットとして高山にはかつての城下町跡が残っています
それも隅々まで散策すると丸一日くらいかかるくらいのかなり大きな区間で残っています
写真を全然とっていなかったですが非常にいい雰囲気の場所でした
まあ、写真はネットに転がっていると思いますし、ストリートビューで見ればいいと思います
しかしやはり結局観光地は自分で訪れてなんぼです
日本各地にオススメの観光地は数多くあれどその中でも高山は特に爆推しできるスポットです

宮川の河川沿いはよく映画やドラマやアニメの聖地になったりします
かなり雰囲気がいいです

特に川岸すれすれに建てられている家などは、おそらく城下町の区画に住めなかった人たちが勝手に河川沿いに家を建てた名残なんだろうなと推察されます(※実際調べていないのでほんとのところは知りません)
昔は住むところにも困るくらいもっとにぎわっていたんだろうなと思わせるような光景です

ただ、高山は観光地として今も健在なので寂しい感じは全くありませんでした
むしろ平日の火曜日なのにかなりにぎわっているなといった感じです
地元の小中学生達が遠足に来ていたのですが、それだけではなく、普通の観光客らしき人も結構な人数、町を歩いていました
むしろどこから湧いて来たんだという感じです

漆皿が800円

ちなみにお土産屋さんを何となく散策していると漆塗の菓子皿がなんと驚異の800円で投げ売りされており、即買いしました
失敗作だったのかもしれないですけど、見た目はすごくきれいだったので、ものすごいものが置いてあるなぁと思いました

あとは高山といえばサルボボですね
実用性は皆無ですがおうちに置物が特になかったので、置物としてお土産に一つ買いました
最近手芸に興味があるので、一度作ってみたいですね

高山城

今回訪れませんでしたが、高山は元々天守のあるお城がありました
かっちょいい天守だったと記録されているらしく、復元してほしいですね
現在の城跡はほんとに何も残っていません

あるのはふもとに戦前の軍神、廣瀨武夫の銅像が設置されており、この人は戦前は教科書で教えられるほど有名な人でしたが、現代では坂の上の雲などで何らかのきっかけがなければ知る機会がないであろう偉人です
そういえば高山で育ったみたいなことをちらっと見たことがあってここで繋がりました
戦前は熱狂的なほど持ち上げられていた偉人だそうなのですが、現在では知っている人の方が少ない状況で偉人にも栄枯盛衰があるのかと思うところあありますね
こういった忘れ去られた偉人を一度調べてみたいですね



高山ゾーンは以上です
長くなったのでここで一度区切ります
次は富山です

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